平成ポケノベ文合せ 投票所

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平成ポケノベ文合せ2013 ~秋の陣~ タツベイ部門投票会場

こちらは平成ポケノベ文合せ2013~秋の陣~タツベイ部門投票会場です。

今一度以下の投票ルールをお読みください。

◆投票方式

 今回の投票方式は前回までと異なり「持ち点制」となります。
 あらかじめ設定されたポイントを好きな作品に好きな数だけ振り分けるやり方です。ポイントが続く限り、投票先の作品はいくつになっても構いません。
 持ち点は投稿された作品数に応じて変動し、「投稿数÷2(小数点以下切り捨て)」となります。

◆投票ルール

・作品投稿に参加していない方でも参加できます。
・投票はイーブイ・タツベイ両部門の同時参加が可能です。ただしタツベイで投稿した方はそちらの投票を済ませてからにすること。
・持ち点は必ず使いきってください。
・作品投稿者は投稿時と同じ名前で投票してください。
・点を投じた作品には必ずその理由を明記してください。
・批評の段階をはるかに越えた暴言・中傷は厳禁。

持ち点は 7ポイントです


以下投稿テンプレート
#####################################################
※各欄は必要に応じて書き加えること。
名前:
自作品タイトル:


【投票作品とポイント】
・(作品名)/pt
・(作品名)/pt
・(作品名)/pt
....

【投票理由】
・(作品名):
・(作品名):
・(作品名):
....

【投票ポイント確認欄】
(1作品目に投票したpt)+(2作品目に投票したpt)+(3作品目に投票したpt)=最初に与えられたポイント


【自由感想欄】


#####################################################
テンプレートここまで

投票は当記事のコメント欄からお願いします。また過去の企画投票記事へや部門を誤っての投稿がないようお気をつけください。

※投票する際、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れないでください。
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  1. 2013/11/17(日) 23:39:15|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:16
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コメント

名前:オンドゥル大使
自作品タイトル:リフレインレポート


【投票作品とポイント】
・『洛城異界居候御縁譚』/2pt
・『車輪は歩くような速さで』/2pt
・『変わらずのいし』/2pt
・『イワガミ様の伝承』/1pt
....

【投票理由】
・『洛城異界居候御縁譚』:最初は「文字化けか?」と思ってしまいましたが、なるほど、読めばきちんと腑に落ちるタイトルですね。シェイミと古都に住む人々との少し不思議な交流が描かれていてよかったです。縁は巡る……まさしく「輪」のテーマに相応しい作品だと思います。惜しむらくはその循環をもう一つ感じさせる描写を入れてほしかったところでしょうか。たとえば、時が経って現在にもその気持ちは持ち越されているだとか。いえ、語らぬのが粋だと言うことは分かっているのですけどね。あと、初見で「これはオリジナルか?」と思ってしまったのと短編企画でストーリーだったので少し敷居が高かったです。シェイミだと分かったのも2の柏木からでしたし。これは純粋に私の読解力が低いせいかもしれませんが。それを差し引いても面白かったので2ポイントとさせていただきます。
・『車輪は歩くような速さで』:「奔逸汽車」というモチーフの作り方がうまい。さらに言えば乗り合わせた乗客の掛け合いのバランスが軽妙で、ごくごく自然であるのが好印象でした。あとは完全に圧倒されたのは文章力ですね。「これと同じものを書けるか。いや……」となかなか読ませる作品でした。ザングースですが、最初少し分かりづらかったです。しかし台詞の中できちんと説明させるのがお上手でいらっしゃる。あとは「転」を複数用意している強みでしょうか。主人公の性別、ザングースの葛藤、そしてラスト。これには笑ってしまいました。メタ要素を入れてくるとは……。面白かったので2ポイントとさせていただきます。
・『変わらずのいし』:最初、「オーソドックスな話かな」と思っていたんですが、実際ぼろ泣き……。淡々と語る語り手とイーブイに訪れる残酷な運命。正直な話、ベタな話だと当初は馬鹿にしていましたが、読んで泣いてしまったのですから仕方がありません。これは心に響きました。納得の2ポイントを入れさせてもらいます。
・『イワガミ様の伝承』:神とも悪魔とも取れる信仰対象。それにどのような感情を抱くかは人間次第。昔の人々の伝承の物語、いうなれば伝奇で、自分の作品に少し似ているものを感じました。親近感で1ポイント。レジロック(で合っていますよね?)だと分かるまでが結構大変だったのと、もっと残酷な物語にできたのではないかという期待もあります。ただまぁ、前者は私の読解力不足が原因とも言えますが。

....

【投票ポイント確認欄】
(2pt)+(2pt)+(2pt)+(1pt)=7pt


【自由感想欄】
 ここから先は皆様の作品を読んだ私の感想を述べさせていただきます。投稿順に感想を書きますのでご了承を。
『LIFE』
 ポケモンの花街のお話ですね。かわらずのいしと共に親子の絆、はたまたいけないお姉さんとしての風格を持つルルーの気まぐれも描かれていたり、ポケモンの喜怒哀楽がよく分かるお話でした。ただ、この手のキワモノはなかなか人を選びます。私のようにポケモンが喋るだけであまり気乗りしない人間もいますし、そこに性描写が絡むとなると(実際にはありませんが)かなりターゲット層を絞っているのではないでしょうか。またポケモンが喋って当然の世界観だと言うのにも疑問が残ります。確かにポケダンなどポケモンが喋ることに何の抵抗もない作品はありますが、この世界のルールが少し曖昧です。ポケダン寄りなのか、花街があるのだから人間寄りなのか、判断がつけづらいです。
『ご主人様の視線を取り戻せ』
 早速出してきましたね、ポケパルレ要素。ご主人様に愛されたいギルガルドのお話。彼女たちは彼女たちでご主人様に褒められたい、頼りにされたい一心なのだなぁということがよくわかりました。しかし、この作品、一作目『LIFE』と同じく人を選びます。またいいところで誤字脱字が散見されました。一人称の揺らぎも見えます。気持ちが盛り上がってきたところで誤字が発見されるのは読者のテンションが下がってしまいますので充分な推敲をお勧めいたします。
『缶コーヒーと秋の空』
 ポケモンバトルにおいては審判は石ころ同然である。ミカンのジムの審判を引き受ける主人公の渋みが効いています。実はこちらに最初はポイントを入れるつもりだったのですが、ラストスパート組により完全に気が変わってしまいました。やっぱりほろ苦いコーヒーを飲み干して自分の仕事を思い返す様は大人の様相を呈してしますね。しかし、この作品、思ったのは「ポケノベ慣れしている」ということです。かなり漠然としている感覚なのですがあまりにも馴染みすぎていて、逆に自分の中では浮いた作品に思えました。今回はあえて「ポケノベ慣れ」しているであろうこの作品を除外させていただきました。

『月明かりの下、魔法使いとワルツを。」
 小悪魔的なムウマの魔法使いと青年ブラッドの結ばれぬ恋の行方。しかも、それは因縁によって定められていた。なかなかビターに攻めながらも、会話のやり取りはスイートに甘酸っぱい作品でしたね。かなり書きなれている様子が分かりました。しかし、今回、私はあえて「ポケノベ慣れ」しているであろう作品よりも新しい風を吹き込みそうな作品を優先しました。なので最初はポイント対象内だったんですがごめんなさい……。

『びいだまよほう。』

 まず絵柄が浮かびました。ハスボーがかわいいですね。三匹でないとできないことにチャレンジするのも好感触でした。ただ視点変更が唐突過ぎて読者としては少しばかり困惑しました。ファーストインプレッションはばっちりでしたから視点変更の基礎をうまく取り入れればもっとよくなったと思います。

『進化のキセキ』
 よく言えば王道。悪く言えばベタですね……。正直な話で言えば予定調和でした。プラターヌ博士も、別にプラターヌ博士である必要性はないような。あと途中でリザード視点になったので少し読みづらかったです。

『エネコなんかよんでもこない。』
 頑固なおじいさんとポケモンとの交流。心温まりますね。ただ、それだけにヤマとオチがゆっくりでふわふわしてると言いますか、うまく盛り上がりを表現できていないような気がします。短編企画なので起承転結、特に転は重要かと思います。

『不変のいしと育て屋のきおく』

 イーブイが自分はただのタマゴを生むための道具に思われているのでは、という疑念はよかったです。ダークな面も好みなのですが、いかんせんオチが弱い。あそこまでイーブイを精神的に追い詰めておいて結局ハッピーエンドでしたではあまりに物語として計画性がないのでは、と感じました。


【総括】

 今回は全体的にいい作品が多く、とても読み応えがありました。また恐らくは初参加組と思しき方々も見られ、いい意味での「ポケノベ慣れ」と「新しい風」がぶつかり合ったと思います。ただ、やはり「ポケノベ慣れ」している作品に恐らくは票が寄ってしまうと思われます。あとはキワモノが多かったです。人を選ぶので一概にどうとは言えませんが、私はとっつきにくさを感じました。対照的に「ポケノベ慣れ」している方々の作品は読みやすかったものの、予定調和感が否めなかったので、その中間を選ばせてもらったつもりです。もし、開票されて普通にポケノベ民の方々に票を投じていたらスイマセン……。ただ短編企画なのでアイデアと起承転結のはっきりしているものが私は好きです。思いのほか「石」に寄っていたのが少し残念でした。
  1. URL |
  2. 2013/11/23(土) 22:10:15 |
  3. #K.YSh4yM
  4. [ 編集 ]

名前:きとかげ
自作品タイトル:(なし)

【投票作品とポイント】
・洛城異界居候御縁譚/2pt
・缶コーヒーと秋の空/2pt
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/2pt
・エネコなんかよんでもこない。/1pt

【投票理由】
・洛城異界居候御縁譚:文句なしに面白かったのです。私の好きな妖怪との距離感が存在する世界観にシェイミを入れてくるこれもう本当たまりません。好きです。
・缶コーヒーと秋の空:格好良いおじさん。自分子どもなんですが、背伸びしてコーヒー飲んだような読後感がありました。好きです。
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:これも私大好き悲恋もの。両思いなのにくっつかないのがうわあああってなってそれまでの描写が素敵なだけに攻撃力がありました。
・エネコなんかよんでもこない。:小さな事件があって、少しだけ人が変わる。いやはや大好きなんですそういうの。あと、焼き魚を食べたくなってきますね。

【投票ポイント確認欄】
2+2+2+1=7


【自由感想欄】
 タイトルに「。」多いですね。それはさておき。
 個別に。

・LIFE:人生談義ですが偉そうでもなく、はすっぱでもなく、重くならず読めました。面白かったです。
・リフレインレポート:無限ループの恐ろしさがまざまざと伝わってきました。こんな目には絶対遭いたくない。
・ご主人の視線を取り戻せ:ごめんこういうエロっぽいの無理です。メレシーウレシーぞー言ってたのは可愛かったです。
・びいだまよほう。:かわいい! 三匹の違うポケモンが協力するところは、まさにポケモンって感じで好きです。
・車輪は歩くような速さで:生きるの死ぬの、という話をした後にオチこれかい! と。私は好きです。
・変わらずのいし:最後エーフィになったところが好きです。あと表現きれいだなーと。
・イワガミ様の伝承:神か悪魔か、分からない不気味さがたまりません。分からない、けどちょっと生きてみようかな、と最後に思う。というところが好きです。
・進化のキセキ:キセキが輝石か貴石か、と博士が説明する場面で、なんかに書いたりしてる描写がないのがちょっと違和感。真っ直ぐでよい話でした。
・不変のいしと育て屋のきおく:チグハグな印象を受けました。なぜイーブイくんの勘違いにトレーナーさんは言い訳してるんだろう、と。ハッピーエンドなのは良かったです。

 イーブイの方にも書きましたが……
 毎回、企画の度に素敵な作品を読ませていただいて、ありがたいものです。投稿者の皆さん、企画運営のわたぬけさん、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。
 ……自分も投稿しよって思うのですが。実行に至る方々には頭が上がりません。
 まあとにかく、面白いのが豊作でホクホクしておりました。いやはや良いものです。
  1. URL |
  2. 2013/12/01(日) 15:17:34 |
  3. きとかげ #MojZGuaU
  4. [ 編集 ]

投票

#####################################################
名前:鈴志木
自作品タイトル:缶コーヒーと秋の空


【投票作品とポイント】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/2pt
・車輪は歩くような速さで/2pt
・洛城異界居候御縁譚/1pt
・びいだまよほう。/1pt
・リフレインレポート/1pt


【投票理由】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを:神秘的な世界観にロマンティックなストーリーと流れるような美しい文体、全てひっくるめてワルツのようでした。ムウマが非常に魅力的で、セクシーで義理堅く、台詞回しがセンス溢れていて素敵です。こういうキャラクター大好きです。今回一番好きな作品でした。

・車輪は歩くような速さで:レトロな日本を舞台にしたような世界観が素敵です。文章力が高いのは勿論、比喩などの表現もセンスが良く、ザングースの「正月飾りの熨斗紙」が特に良い! ストーリーは列車のように穏やかで、特に何かが起こるという訳ではありませんが、だからこそ作家の正体が判明するラストがいいスパイスになっていると思います。

・洛城異界居候御縁譚:私はこういった和モノを書いたことがないので、まず短期間でこのクオリティを仕上げたことに驚きです。自分に京都の詳しい地理やこの時代背景などの知識がもっとあれば更に楽しめたかも。登場人物たちの淡々としているけれども温かみを感じる会話が心地よく、固い文体を緩和していると思います。シェイミと出会い、そして離別するシーンが情緒的で素敵です。ただその間の交流シーンが弱く、別れにあまりムードが感じられず……もう少し柏木と主人公家族の交流を読みたかったところですが文字数的に難しいですね。すみません。

・びいだまよほう。:子供の頃、ラムネ瓶のビー玉が欲しくなり、ドキドキしながら割って取った記憶を思い出して懐かしくなりました。川に落ちたビー玉をポケモンが協力して拾うだけというストーリーなのに、キャラクターも魅力的で描写も丁寧、あの頃の思い出も相まって読後の満足感は最も高かった作品です。ただ前回のお題がガラスだっただけに、ビー玉を石とするのはちょっとキツイのでは……と思いました。

・リフレインレポート:淡々とした描写がサスペンス感を引き出していて好きです。主人公の乱暴な言動もテンポ良く読める一因になっていますね。葉っぱのガセネタの使い方も上手い。ストーリーはバタフライ・エフェクトという映画を思い出しましたが、こちらはバットエンド。悪い余韻が作品のダーク感を引き立てていると思います。

【投票ポイント確認欄】
2+2+1+1+1=7pt

【自由感想欄】
本当はワルツにもう1pt入れたかったのですが、投票したい作品が多く、投票の点数が足りなかった……。
文字数の関係でタツベイ部門に参加しましたが、文章技術が全体的に高すぎてちょっと後悔している自分がいます。今回どれも良作揃いだと思いますが、特に“輪”の作品は光っていました。以下、その他の作品の感想です。

・エネコなんかよんでもこない。
熟年夫婦の淡々とした、しかし愛のある会話がリアルで魅力的です。主人公のおじさまがエネコに四苦八苦する姿もどこか滑稽ですね。雰囲気は良かったですがあまり盛り上がらずに終始淡々としていたため、他の作品に比べてパンチ不足でした。

・LIFE
投稿一作目でキワドイ話が来たなーと衝撃でした。スレてる主人公が軽妙で魅力的、純情な姪っ子との対比が上手く、掛け合いが楽しいです。だけど社会見学とはいえ子供を娼館へ連れて行くのはちょっと……店側に止めるポケモンが一匹くらいいても良かった気がします。

・ご主人の視線を取り戻せ
微笑ましい話を想像させるタイトルと終盤の官能的な描写がギャップが面白いです。
ですが、すみません。「えっ……こ、これで終わり?」と拍子抜けしました……サヤカちゃんの小気味よい一人称が魅力的なだけに、身体を磨いて終わってしまっただけというのが勿体無いです。ポケモンたちもはっきりとキャラ付けされている割には殆ど活躍しなくて残念。

・変わらずのいし
「かわらずの石」の特徴と人間のエゴと支配欲が絡みあって、悲しく切ないお話。クライマックスが小さな救いでしょうか。

・イワガミ様の伝承
「おふれのせきしつ」にスポットを当てた、昔話のような語り口がロマン溢れるお話ですね。石のスケールが大きい! 要所で聞こえて来る「ざ り ざざざ…………。」というレジの足音が不気味で、戦に巻き込まれる村の様子も相まって、ハラハラするような絶望感。バックストーリーの描写をもう少し詳細にすると、全体的に漠然としているお話にもっと奥行きが出たような気もします。

・進化のキセキ
進化できない病、ってありそうでなかったアイディアなので冒頭のインパクトは大きかったです。それをメガストーンでそれを解決したのかと思われますが……この解釈で合っていますでしょうか。まさに奇跡の治癒方法ですが、投げっぱなしの締め方が物足りない印象でした。

・不変のいしと育て屋のきおく
かわらずの石を「変わらない信頼の証」にするという使い方は、素敵なアイディアですね。心に傷を負ったイーブイの健気な心情描写も緻密で、育て屋に預けるのをためらってしまいそうです。ストーリーは唐突で、結局なんで預けたんだろう……という疑問が拭えないし、何よりメタモンとココドラが終盤空気化しているのが残念です。

#####################################################
  1. URL |
  2. 2013/12/03(火) 10:51:38 |
  3. 鈴志木 #zIK39vQA
  4. [ 編集 ]

名前:穂風湊
自作品タイトル:進化のキセキ


【投票作品とポイント】
・6、びいだまよほう。/4pt
・4、缶コーヒーと秋の空/2pt
・8、変わらずのいし/1pt

【投票理由】
・6、びいだまよほう。:テーマBの中で群を抜いて好きな作品でした。初めは変わったポケモンの組み合わせだなあと思っていましたが、そのポケモン達――ハスボー・フラベベ・ヒノヤコマでしか出来ない物語になっていました。多くの人が「変わらずの石」を選んでいる中、「びいだま」をテーマにした点と、雰囲気が好みでした!
・4、缶コーヒーと秋の空:分量もあり読みごたえのある作品でした。テーマも他と差別化されていて良かったと思います。ミカンさんの性格も新人らしさとジムリーダーらしさがいい具合にバランスとれていたのではないでしょうか。
・8、変わらずのいし:他に比べてコンパクトながら、うまく纏まっていました。
出会い、同じ時を過ごし、苦悩し、別れる。そしてラストの印象も心地よいです。

【投票ポイント確認欄】
4+2+1=7


【自由感想欄】
1、LIFE
 トップバッターお疲れさまでした。さてさて、一番目にこの作品を読んだのですが、「あれこれってアウトじゃ……?」と思わせるような妖しさが隠すことなく漂っていました。結果全年齢で、しかも考えさせられるようなお話でした。将来のこと、愛のこと、それらが綺麗に話の中に収まっていたと思います。
P.S.つい最近、特性がシンクロで名前がリアン(エーフィ)のお話を書いていたので、最初「っ!?」と混乱していました(汗)

3、ご主人様の視線を取り戻せ
かわいらしい作品でした。ご主人様のために体を研いでいくのは妖美さもあって素敵でしたね。あと、これを読んだあたりから♂のマフォクシーもありだなと思うようになってきました抱かれt

9、イワガミ様の伝承
上手く言えないのですが、文章に合っている文体でした。淡々と事柄を述べているのに近いのですが、不思議と情景が想像出来る。自分にはなかなか真似が出来ません。
足りないと思ったのはポケモンの描写が少ないことでしょうか。結局死んだ男のポケモンが誰なのか分からず終いでした。与えられた条件は小さい人型で座禅を組み筋力がある。それだけなので、コジョフーかもしれないしリオルかもしれない。それともアサナンかもしれません。その情報の少なさが減点ポイントでした。

10、進化のキセキ
 自作品。前回の文合わせに引き続き、〆切になんとか間に合わせようとして中途半端な出来上がりになってしまった感が否めません。計画的な執筆は前々からの課題です……。
 多くの方が「変わらずの石」を提示する中、違う物をテーマに出来たことはちょっとした自信になれました。様々な「キセキ」を考えるのは楽しかったですが、もっと向上していかないとですね。
P.S.ちなみに久々の狐が出てこない作品でした。(「Rainy Ray」以来です)
  1. URL |
  2. 2013/12/05(木) 00:11:01 |
  3. 穂風湊 #LRNsdfjQ
  4. [ 編集 ]

投票!

名前:黒戸屋
自作品タイトル:「月明かりの下、魔法使いとワルツを。」


【投票作品とポイント】
・缶コーヒーと秋の空/2pt
・車輪は歩くような速さで/2pt
・びいだまよほう。/1pt
・エネコなんかよんでもこない。/1pt
・洛城異界居候御縁譚/1pt

【投票理由】
・缶コーヒーと秋の空:
まさに、大人のポケモン小説。缶コーヒーのモチーフが素敵でした。文句なしです。
・車輪は歩くような速さで:
汽車というチョイスが渋い。森彦の正体からオチまでずっとやられっぱなしでした。
・びいだまよほう。:
キャラクターたちがとんでもなく可愛い。まさに王道的ポケモン小説でした。
・エネコなんかよんでもこない。:
じいちゃん可愛すぎわろた。暖かくてどこか愛らしくて、でも本人にとっては大事件。大好きです。
・洛城異界居候御縁譚:
良くある普通の人間がポケモン世界へ、ではなく、逆にポケモンがやってくるという素材を、違和感なくすっきりとハッピーエンドに手腕は圧巻。


順位・点を振るのが本当に難しかった……。嬉しい悲鳴です。
悩みに悩んで、きっとここから動かないだろうな、とやっと結論が出て、こんな感じになりました。
皆さん本当に面白かったです。素敵なお話をありがとうございました。


【投票ポイント確認欄】

2pt+2pt+1pt+1pt+1pt=7pt


【自由感想欄】

【LIFE】
このネタやっちゃうかww
と思いました。いえ、褒めてますよ!
「かわらずのいし」ネタ三つの中で、抜群のインパクトです。
こういう企画では綺麗なネタをチョイスしがちですが、そこであえてこの話を持ってくるセンスが凄い。良いと思います。私はキルリア派です。
文章もとても読みやすく(あえて言うなら算用数字と漢数字が統一されていなかったぐらいですけれどこれはこだわりでしょうか)、重量級(40KB)なのに全く気になりませんでした。
面白かったです。


【リフレインレポート】
レポートの演出が面白い。主人公の絶望していく様子の描写がとても好みです。
ただ、いまいち重要人物であるイアンの目的がピンと来ませんでした。
文字数にも余裕があるので、物語の核心にして黒幕ですし、もっと本人に語らせても良かったと思います。
日頃は陽気な外国人、実は黒幕、特異点。
すっごくおいしいキャラですし、勿体ないです。
あと、自分の主人を何度も殺さないといけなかったストライクがちょっと可哀想だなと思いました。
また、空行が多く、読みづらく感じてしまったのが個人的には惜しいです……


【ご主人の視線を取り戻せ】
この内容でエロ表現が必要あるかなぁ、と思いました。
なんというか、内容に対して表現が浮いている、というか。
「岩ポケモンを砥石に見立てる」「大好きなご主人に構ってもらいたいから努力する」という素材は良いのに、なんというか、味付けが私にはあんまり合わなかったです……。


【缶コーヒーと秋の空】
脚光を浴びる主役を影で支える脇役。縁の下の力持ち。そんな主人公がとても渋い。
審判の日常が違和感なく考察され、リアリティが心地良いです。
大人の苦悩。石ころの苦悩。微糖のコーヒーのようなほろ苦さ。
純粋な好意を立場上素直に受け入れられないという悩みは、色んな世界に身を沈めた大人にしかわからないと思います。
まさに大人のポケモンでした。とても良かったです。
余談ですが、今回の文合せの中で、タイトルが一番好みでした。
面白かったです。ごちそうさまでした。


【月明かりの下、魔法使いとワルツを。】
残された銀の指輪とブーケ。姿を消した花嫁。

……というわけで、私でした。
テーマを聞いた時、上記のイメージがふっと下りてきました。
今回のテーマの「輪」はワルツ、ではなく、指輪の「輪」でした(ワルツは円舞曲なので)。
月の光の中、滅びの歌で踊るワルツ。
なんて、素敵ですよね。一歩間違うと死にますが。
魔女っ子ムウマちゃんのお話が書きたい! と、前からざっくりとしたお話は前から頭にあったのですが、結果的に実年齢四百歳のロリBBAになっていました。おかしいですね。
っていうか途中で間違えてうっかりムウマちゃん四千歳になってしまうというとんでもないミスが……。魔法使い様に怒られてしまう……。
ちなみに、魔法使いと青年のイメージは、アイスダンスのメリル・デービス/チャーリー・ホワイト組です。
(参考URL:http://youtu.be/7etC7yMjE-s

びっくりする程どうでもいい余談ですが、登場人物の名前の一部は野球選手の名前になっておりますので、やきう民の方は宜しかったら当ててみてくださいね☆
それでは、お粗末さまでした!


【びいだまよほう。】
なにこれくっそ可愛いんですけど!
そんなわけで、登場人物みんながとても可愛らしいです。
三匹のキャラ、バランス、テンポも良くて、二万字ぎりぎりの最長であることを感じませんでした。
「え!? 一番長かったの!?」
みたいな。
最後のハボのラムネへの言葉がじんとして、読後感もとても良かったです。
小さな三匹の大きな冒険は、びいだまみたいにキラキラして、素敵でした。
面白かったです。ごちそうさまでした。


【車輪は歩くような速さで】
汽車の車輪というモチーフがもう凄く好みです。渋い!
空気感が清らかで、純粋な乗客たちばかり……かと思いきや、主人公は官能小説家。ギャップがとても良い。
いつもならポケモンが喋ることに違和感を覚えるのですが、このお話に関しては全くありませんでした。しかも、直接名前を出さなくても、どのポケモンかわかる。素晴らしい。
途中の森彦の正体のネタ晴らしにも「やられた!」と思ったのですが、最後のオチでも大いに笑わせていただき、ずっとやられっぱなしでした。大事ですよね。締切。
他の二人が重たい事情持ちにも関わらず、読後が重たくならなかったのは、間違いなくオチの勝利です。
面白かったです。ごちそうさまでした。


【変わらずのいし】
しんみりとした、切ないお話。
ただ、「かわらずのいし」ネタ三つで被ってしまい、インパクトが薄れてしまった印象です。
「懐き進化でエスパータイプ等の意思疎通ができるポケモン」というオチの為に必要な要素の為には仕方ないとは思うのですが、イーブイと言うチョイスも、もう少し意外性が欲しかったかな、と思いました。


【イワガミ様の伝承】
図鑑の設定を広げるタイプのお話でした。
ですが、それ以上の新しい発見がないと言いますか、あまり意外性を感じられませんでした。
「何故、レジロックが村を守ったのか」
「主人公の男はレジロックへの心情」
その点をもっと掘り下げれば読み応えのあるお話になるのでは、と思います。
また、DSで発売されていないRSEをプレイしていない層には、最後の重要なシーンがわかりづらいかもしれません。ここ最近はGBAスロットすらリストラされてしまいましたし……時の流れって、残酷ですね……。

あと、なんと言いますか……「石」じゃなくて、「岩」、ですよね……。


【進化のキセキ】
進化不全のパートナーをめぐるしんかのきせきと奇跡。
アイテムを土台に描かれたお話ですが、このお話には「しんかのきせき」は向かなかったように思います。
まず、「しんかのきせき」は、進化前ポケモンの潜在能力を引き出すタイプのアイテムであること。これは物語の中でも明記されていますし、筆者さんも頭にあったと思います。
原作にない効果をアイテムに付す場合、それなりの説得力が必要です。
その為に登場したであろうプラターヌ博士ですが……正直申しまして、ミスチョイスだったと思います。
何故なら、プラターヌ博士はまさに、進化の新たなる形、新たなる可能性として「メガストーン」を研究している。
進化したくても出来ない、方法がまだ見つからない、というこのお話の流れなら、どちらかというと、まだまだ研究の進んでいない、新たな進化を促すメガストーンの方が適任であるように感じます。
その上、メガシンカの条件として、「お互いの間に強い絆があること」があり、「ふたりの間にある絆がアイテムを通して奇跡を起こした」というお話の流れに合致しています。
そしてさらに、リザードの進化形であるリザードンには該当のメガストーンが存在します。しかも、二種類。
このことがますますメガストーンの優位性を感じさせてしまうのです。
ですが、これは「しんかのきせき」と主人公たちの歩いた「軌跡」、主人公たちに起こった「奇跡」というキーワードがあってのお話。
では、どうやって「メガストーン」を回避するか。
そうなると、同じ「進化すると空を飛ぶことができるようになる」要素を持つ、コモルーを主人公のパートナーにするとしっくり来るんじゃないかな、と思います。

タツベイ部門ですしね!
なんちゃって!!!


【エネコなんかよんでもこない。】
じじい可愛すぎくそわろた。
良いですね。エネコとエーフィ相手に四苦八苦する親太郎の姿が目に浮かぶようです。
奥さんは生き生きと趣味をして、自分はやることがない。パソコンはうまく使えないから図書館で図鑑。
ああ、本当にどこかに居そうだなぁ、と、とっても和みました。
中でも、
>そうか、エネコか。私は図鑑を戻し、軽い足取りで帰りのバスに乗り込んだ。思わず鼻歌まで出た。そうか。エネコと言うのか。
この部分。ウキウキが止まらなくなっているこのおじいちゃん可愛すぎです。大好きです。
そして奥さんも素敵なアクセントになっています。
のびのびと趣味を楽しんで、家事も手を抜かずきっちりして、でも旦那様のことはよくわかっていて「何かいいことありました?」と気付ける。二人で良い時の重ね方をしたんだなぁ、と感じられます。素敵なご夫婦ですね。
いつかきっと、この家ではポケモンを飼うことになるのでしょう。そのときの様子が想像されて、ほっこりとした心地よい読後感でした。
面白かったです。ごちそうさまでした!


【洛城異界居候御縁譚】
地上に舞い降りた天使、しえいみのわくわくドキドキの冒険譚。
みたいな。
こちら側の人間が、ポケモン世界へある日突然飛ばされた! という設定はちょくちょく目にしますが、逆の設定で、尚且つハッピーエンドに仕立て上げる手腕は素晴らしいの一言。
ちなみに私は同じことをしようとしたら問題なくバッドエンドになりました。徳の差かな?
白竜とハクリューのエピソードが個人的に超好きです。
また、このお話は登場人物が結構多い。なのに、読みやすい。
たくさんの人間を、違和感なく読めるように動かせるのはかなりの力量が必要だと思います。
惜しむらくは、これを短編としてではなく、中編・長編として読みたかったなぁ、なんて思えてしょうがないこと。
是非、企画の後に中編・長編として連載、してくれませんでしょうか……。
なんて、お願いしてみたり。
それにしても、現実世界の妖怪譚もポケモンと合うのですね。新しい発見でした。
面白かったです。ごちそうさまでした!


【不変のいしと育て屋のきおく】
「かわらずのいし」三部作の最後の一つ。
これは、今回の企画の状況が惜しかったなぁ、と思わずにはいられません。
確かにハッピーエンドですし、読後感も良いのですが……なんというか、読み終わってなんだか拍子抜けしてしまったのです。
バッドエンドにすればよかったのか、と言われればそういうわけではないのですが……、やはりアイテム被りの「LIFE」の存在で、インパクトが薄れてしまっています。
今回の企画で他の「かわらずのいし」作品に勝つには、もう少し意外性が欲しかったかもしれません。
ただ、不安を煽るだけ煽って、実はそんなことありませんでした! という穏やかなエンディングも、心が抉られなくて良い形ではあると思います。


【タツベイ部門全体を通して】
やはりこの手の企画になると、要素被りは避けられないのでしょうか。
ポケモンと言うゲームの上で欠かせない、「石」タイプのアイテム。数多くのアイテムの中から、まさかの「かわらずのいし」被り。
ポケモンを妖怪・神様・異形として扱う「妖怪」被り。
ですが、もっとまさかだったのは、「官能」被り。
だってさ! まさかこんなの被るなんて思わなかったじゃないですか! 思わないし話の流れとして必要かなって判断したら書いちゃうじゃないですか!!!
なんて、言い訳してみたり……えへ……

見苦しい主張はともかく、本当に、本当に投票に迷いました。
嬉しい悲鳴ではあるのですが、これほど悩ましいことになるとは思いませんでした……。
正直言って物凄く迷いました。
どこで差をつけるか、どれを重視するか。
この要素ではこっちなんだけど、あの要素だとこっち……。
前回もそうでしたが、今回も、まったく結果が予想できません。
はたして、この投票が公開されるとき、どんな結末が待っているのでしょう。
楽しみなような、恐ろしいような。
結果発表を待ち遠しく思いながら、黒戸屋の一票とさせていただきます。
みなさんお疲れ様です、ごちそうさまでした!
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  2. 2013/12/05(木) 13:48:49 |
  3. 黒戸屋 #hEFcPL7I
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生活

名前:水雲
自作品タイトル:LIFE

【投票作品とポイント】
・No.12 洛城異界居候御縁譚/3ポイント
・No.11 エネコなんかよんでもこない。/2ポイント
・No.5 月明かりの下、魔法使いとワルツを。/2ポイント

【投票理由】
・No.12 洛城異界居候御縁譚:舞台背景の確立、それに見合った高い文章力。和風+ポケモンという異色コラボには驚かされました。着眼点とかっこいい文章、どれをとっても素晴らしい。
・No.11 エネコなんかよんでもこない。:ポケモンとは縁のあまり無かった男性の日常に紛れ込む、ちょっとした非日常。野良猫とは違う、異質な力を持つポケモンと触れ合えた、和やかな雰囲気が好きになりました。
・No.5 月明かりの下、魔法使いとワルツを。:実にダーク、実にシリアス。怪しげながらも魔法使いの魅力に少しずつ惹かれていく主人公。オチはなんとなしに予想付きましたが、それでも切なげな後味。しみじみと印象に残りました。

【投票ポイント確認欄】
No.12 洛城異界居候御縁譚(3ポイント)+No.11 エネコなんかよんでもこない。(2ポイント)+No.5 月明かりの下、魔法使いとワルツを。(2ポイント)=7ポイント

【自由感想欄】

No.1 LIFE
 はい、今企画も一作目はわたしでした。図々しいことこの上ないです。
 自分らしくない、アダルティな話が以前から書きたく、遊女ネタは少し前から考えておりました。ちょうど文合せが始まったのでぶつけました。最初の構想ではルルーはサーナイトだったのですが、テーマが石だったので退化させました。
 結構ギリギリのラインまで無理して書いております。最大の敵は規制表現ではなく、字数制限でした。放っておけば24,000字くらいまで行ったかもです。その分、展開が早くて文章が単純すぎてしまったのが反省点。文章を短くまとめるも大切な仕事のひとつですね。無茶が過ぎました。

No.2 リフレインレポート
 ネタがいいだけに、一文ごとに空行なのが実に惜しい! 淡々と積み重なっていく絶望をより濃いものにするなら、後半のリフレインレポートのパートで一気に使うべきだったかもしれません。読者も同じくこの無限ループに陥れていく演出の恐ろしさは眼を見張るものがありました。最後の最後では「お、終わった……! 脱出できた……!」とわたしも肩の重荷が取れた晴れ晴れとした気分です。

No.3 ご主人の視線を取り戻せ
 途中まで「私」がわからなかったのですが、まさかまさかのギルガルド。刀身を身体に見立てる表現の、そこはかとないセクシュアリティがこの作品の最大の見所だと勝手に思っています。逆に、悪く言えば、かなり露骨で狙いすぎだったかな、と。サヤカの刀身を研いで綺麗になる、というストーリー……書き方が違うだけでここまでアレなものに仕上がるとは。

No.4 缶コーヒーと秋の空
 前企画もありました、審判主人公(蒸し返してすみません)。ミカンという公式で決定されたキャラクターを上手く立ち回らせて、主人公のストーリーに組み込んでいく丁寧さがありました。審判としてのルールと葛藤する心理描写がじわじわ生きてきており、恋愛感情とはまた違う、親愛や信頼から偶発する「審判らしくなさ」への繋ぎがいいと思いました。キーアイテムである缶コーヒーに関しての感想は特にありません。

No.5 月明かりの下、魔法使いとワルツを。
 ムウマネタがぶつかってしまいました。無邪気さを強めたわたしのメアナでしたが、こちらは妖艶で婀娜な雰囲気満載。実に大人。グリム童話のようなダークさがありありと書かれており、「お前、魔法使いに魅入られたのか!」という一言で、この話の作り込みの上手さがわかります。凡百ならば、主人公とは別の誰かが魅入られていてそれを引き離す助けだす、といったのが普通のはず。しかしこちらは主人公ブラッドが魔法使いと接触したため、それだけに魔法使いとのやりとり、こうなるまでの流れが嫌でも詳細にわかってしまい、結果として親友たちとは対立してしまうという。キャラクターそれぞれの「気持ち」が伝わる、切ないお話でした。

No.6 びいだまよほう。
 なんて可愛らしい。不穏な風を巻き起こす文合せの中、ポケモンならではといった非常にほのぼのとした作品で癒されました。マイペースなハボに、無理して強気でいるラムネ。そこに加わった、ちょっといいカッコしいのヤコウ。それぞれの、背丈に見合った活躍があり、手に入れられた探し物。小さいけれど、大きな冒険。綺麗にまとまっていましたが、個人的には続きが気になるお話です。

No.7 車輪は歩くような速さで
 表現が実に大衆文学的で、昭和とファンタジーの中間を思わせる舞台。一次創作かなと思いきや、まさかのポケモン二次創作。べらんめえ口調が好きなので、ワッカはすぐに好きになりました。この作品の主役は宮端森彦でもはつのでもなく、ワッカなんだろうなあ、と思います。それを意識して書いていらっしゃったのであれば、成功していると思います。キャラクターからして存在感があるだけに、後半のはつのの微妙な影の薄さが気になりましたが……。

No.8 変わらずのいし
 ついに来ました、イーブイネタ。進化の石で進化できるポケモンですから、とわくわくしながら蓋を開ければ……こうきましたか。回想のように始まる作風で、なんとなしにラストの予想はつきました。特に印象に残るシーンが無かったのがすごく残念です。

No.9 イワガミ様の伝承
 一文一文が短く、過去形で無機質さを表現した文体。イーブイ部門の「御影の意志」とは正反対の、地の文オンリー。かつてこういうことがあった、という言い伝えのような文章力で、ポケモンが本来持ち合わせている力の恐ろしさを端的に表しています。『ざ り ざざざ…………。』というフレーズを何度も繰り返すことによって「起動」を確信させる話の運び方がとても好きです。

No.10 進化のキセキ
 わたしも悩みました。きせきが「輝石」なのか「奇石」なのか。そういえば小学生だった当時、ラティ兄妹を「無限ポケモン」だと思ってましたっけ……。結局、「しんかのきせき」による治療法の詳細がいまいちわからなかったのが残念です。途中から視点がリザードに飛んだのにも少し混乱。「きせき」という単語を「軌跡」や「奇跡」へと、ベタながらも上手く使えていました。

No.11 エネコなんかよんでもこない。
 ほのぼの第二弾。現代的かつ日常的で、まるで息子のおもちゃやゲームに興味を持ち始めたお父さん、という雰囲気。文章の複雑さがないだけに話に入り込みやすく、親太郎の、あくせくしながらポケモンとの接触をこころみようという可愛らしさがありました。
 疑問に思ったのは、中年期になってからポケモンと縁を持つようになる、というのはありうるのか、という点です。日常にポケモンが溢れている作品ばかりに触れていたからそう思っているだけなのかもしれません。もしかしたら、まったくポケモンと接点もなく過ごしてきた人間だって、いるのかもですね。

No.12 洛城異界居候御縁譚
 タイトルからして厳かな要素が。内容もタイトルに負けず劣らずの硬派な感じ。和風一辺倒の、彫りの深い作風にファンシーなシェイミが混じったのですから、想像すると実にシュールだと苦笑してしまいました。ポケモンの住まう「あちらの世界」とは別、「こちらの世界」という舞台背景が確立されており、それを漏らさず表現しきった文章力にも感嘆の溜息。それだけにアクが強く、複雑で合わない人もいるのではないか、と少し不安な点もありました。

No.13 不変のいしと育て屋のきおく
 甘甘な冒頭だったのに、かわらずの石+メタモンという流れから不穏な空気に一変。碌でも無い展開が待ち受けているのではないか、と構えていたのですが、どうやら濁っていたのはわたしのこころのようでした。説明口調ながらも主人の意図や気持ち、一人称によるカイトの心情の移ろいが汲みとりやすく、感情移入はしやすく、しあわせな最後で締めくくられたのが嬉しかったです。


 各作品のクオリティの高さは、流石ポケノベのタツベイ部門といったところ。それぞれに描かれている舞台、文章、キャラクター、どれをとってもわたしには到底発想に及ばない、いいものばかりでした。今回も企画が成功したようで、二つの点で参加できたことを嬉しく思います。XYからの新ポケモンも多く登場し、更に創作の楽しみが増えてきましたね。みなさま、どうもありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2013/12/05(木) 14:56:31 |
  3. 水雲 #moRH3bTE
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ご主人の視線を取り戻せ

【投票作品とポイント】
・(洛城異界居候御縁譚)/3pt
・(月明かりの下、魔法使いとワルツを。)/2pt
・(缶コーヒーと秋の空)/1pt
・(びいだまよほう)/1pt

【投票理由】
・(洛城異界居候御縁譚):シェイミ愛と引き込まれるような文章に惹かれて
・(月明かりの下、魔法使いとワルツを。)漂うそこはかとないエロスと、艶やかな雰囲気。
・(缶コーヒーと秋の空)哀愁漂う主人公に何だか共感を感じました
・(びいだまよほう)心が温まりました

【投票ポイント確認欄】
4+2+1+1=7


【自由感想欄】

あとがき

私の作品は『ご主人の視線を取り戻せ』でした。いやぁ、新しい手持ちが出来たせいで主人に構ってもらえなくなったポケモン達が奮起して注目してもらえるように頑張るという実に王道な物語を書いてしまいました。実に王道な物語でしたねぇ!
王道ですねぇ!! ギルガルドへの愛をふんだんに詰め込んでみた作品です。ギルガルドは萌えポケだとおもいます。もっと愛でたいです。
今回も皆様の作品が面白いので、楽しませていただきました。以下、感想です





・LIFE

純情ではない私は、途中でどんなお仕事についているかわかってしまいました。これはひどいと思いつつも、教訓的な話があるのは悪くないとおもいます。

ただまぁ、ポケモンらしさが少しばかり失われていると思うところが一つ。言われなければ何のポケモンかわからないところがマイナス要素として足を引っ張っているとおもいます。
具体的な描写をしてしまうと、キルリアならスカートをどうのこうのとか、とても口に出せない領域まで言及してしまうことになるので、まずいという面もあるのですが……逆に、それがまずくない場所に出す方がふさわしいんじゃないかなーとも思う作品でした


・リフレインレポート

繰り返しから脱出というテーマの王道といった感じです。
思ったのは、輪廻から抜け出すことを考えるのは当然としても、その過程で絶望したり希望を見出したりという際の感情表現が少しばかり足りなかったかなと。自殺の段階に至るのも少々早かったという印象があります。
例えば、何十回も繰り返したところで開き直って車で人をひき殺すゲームでもしてみたり、給料を全部使い果たす勢いで豪遊したり、性犯罪を犯してみるとか、それにも飽きたら初めて自殺して見るとか。ちょっと文字数が足りなくって厳しかったところもありそうですが、制限時間はまだまだ余っていたので、時間を目いっぱい使って煮詰めて欲しかったところ。

また、隊長や幹部が簡単に殺されたりし過ぎじゃないかなー……と。恐らくはと言えばランスとかそこらへんの人物だと思うのですが、立て続けに殺してそれで対応できないって、いくらストライクが速いポケモンでも無能すぎるんじゃないかなと思います。一人殺されるのは仕方ないにしても、ですね。
1人に裏切られて警察に知られた程度で壊滅するのも、さすがに描写がおざなりという感じです。何らかの逃げる手段などを確保しておくぐらいの周到さは欲しいものです。

・缶コーヒーと秋の空

審判は神であり石であるという言葉にもある通り、石というテーマを非常に上手く使った作品でありながら、ポケモン世界としてのポケモンらしさを失うこともなく、人生の色付いた一部分を切り取った、非常に良い作品だと思いました。
ポケモン世界の基本的な存在ながら、あまり深く描かれることのない審判という職業にスポットを当てたいい作品だとおもいます。

ミカンとの掛け合いも自然ですらりと頭に入りますし、くたびれ加減もなんだか哀愁が漂って味があります。救いもあって、山場もあって、完成度の高い作品だと思いました。

・月明かりの下、魔法使いとワルツを。
周囲に関係を隠しての、異形の者との逢引。ちょっと甘酸っぱく、そしてスリリングな恋話。そのテイストを楽しませていただきました。
少しずつ打ち解けていく過程なども、不足がないようできており、良い作品であったとおもいます。
気になった点としては、夜に会いに行っているせいで少し寝不足になってしまったりとか、そのせいで作業がはかどらなかったり。それを友人に心配されたりするなど、終盤へのつながりを匂わせるシーンを入れておけばよかったのではないかと思います。
結婚指輪で締めるのも憎い演出です

あと、エr(


・びいだまよほう。

よくわからない組み合わせの、しかし息の合ったコンビネーション。互いが互いを思いやれるような、心温まるような素敵なお話でした。
それぞれの個性もよく表れていますし、愛嬌もあり、個性を生かした活躍の仕方もとても良いものでした。
ほのぼのとした雰囲気ながら、山もあり終わり方もすっきりまとまり、良いものが読めた気分です。これからも頑張ってくださいな。

・車輪は歩くような速さで
街の名前から察するに、空間を越えて旅する鉄道、でしょうか。いきなり鉄道の名前が読めなかったため、読み仮名を振ってほしかったと思ったのがまず一つ。
少々哲学的なお話というか、妙にふわふわしたお話なために、読み進める間の浮遊感がものすごいですね。
その分、オチで現実に引き戻された時の頭と肝の冷やさせ方はとても良いものでした。


・変わらずのいし
基本的に二人称で進む個性的な文体で語られている分、主人公がなんというか酔っているなぁという印象を受けました。手の中で衰弱していく様子とかを気にかけたほうが良かったかも……というのが個人的な感想です。呼吸とか体温とか、結構重要だと思うのですよ。

・イワガミ様の伝承
レジロックの伝承を見事に捏造できた話だとおもいます。四レジはすべて戦争に関わる場所だとささやかれていました、その噂とも見事にマッチしていたな、と。
流石に、あの素早さの種族値で全滅させてしまうのは敵も無能が過ぎるようなと。説得力を持たせるためにも、惨状が思い浮かぶように書いたほうがいいかもしれません。


・進化のキセキ


友達たちが最終進化形までたどり着いたと言っても、リザードには電話やらの機械での会話なんてぴんと来ないでしょうし、すでに進化している他の手持ちとの交流などを通して、リザードが進化したがっていることなどをスマートに表せればよかったとおもいます。流石にリザードとの一人旅というのは、ジムを回らぬ旅だとしても中々にハードな旅になりそうでし、手持ちの交流を加えることで交流する場面を増やしてみてはどうでしょうか?



・エネコなんかよんでもこない。
流石に、あの世界に暮らしていてポケモンを水に暮らすのは少々無理があるかと……古い作品はそうでもありませんが、最近の作品では街によくポケモンを見かけますし、公園や学校に通りかかれば、嫌でもポケモンを目にするでしょうし。
それらしい理由をつけるにしても、もう少し頑張ってみないとさすがに嘘くさく感じてしまうところがあるとおもいます。


・洛城異界居候御縁譚
シェイミ愛以上に、京都愛を感じたような気がします。ペロ……この味は、わt(
古文調というか、明治・対象あたりの文体を感じさせるために、少々読みにくくその点が引っかかってしまったくらいで、物語はポケモンらしさを生かした要素もあれば、陰陽道的な要素もありで、色々な要素を取り入れた意欲的な作品だとおもいます。
中々の挑戦でしたが、無理なくうまく溶け込んでいたので、バランスの取れた作品だと思いました。

・不変のいしと育て屋のきおく

純粋なイーブイをまさか進化もしていないのにそんなことをするなんて……と、廃人たちを誤解させる鮮やかな手口! 全く、罪作りな人やでぇ。
ご主人を愛していることは伝わってきますが、それだけで終わっているような気がします。ポケモン達だけのお話にせず、職員たちが問題児として目をつけるだけでなく、ご主人が昔自分を引き取ったことなど、本人の口からだけじゃなく語らせてみるのもよかったんじゃないかと。

自分の目で見たご主人、職員の目で見たご主人。そして、他のポケモン達にとっての育て屋やそこに預けられるポケモンについて。いろんな視点からの話を聞いて、改めて、ご主人に会うことで思いを新たにする手もあったかなと。






  1. URL |
  2. 2013/12/05(木) 21:37:36 |
  3. リング #FAq6jWeg
  4. [ 編集 ]

名前:乃響じゅん。
自作品タイトル:エネコなんかよんでもこない。

「投票作品とポイント」
>>12 洛城異界居候御縁譚/3pt
>>2 リフレインレポート/2pt
>>5 月明かりの下、魔法使いとワルツを。/1pt
>>9 イワガミ様の伝承/1pt


「投票理由」
・洛城異界居候御縁譚:最初から最後まで読み応えたっぷりでした。短編としては非常に沢山の人物が登場しましたが、そのどれもが魅力的でした。
・リフレインレポート:ループものの絶望感を極限まで描ききった作品。物語の流れから表現方法まで、全て一本の筋が通っていました。
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:不思議な森に迷い込む青年と魔女の不思議な関係に独特の雰囲気がありました。ムウマと青年が出会うまでの描写が少々駆け足なのが気になるところ。
・イワガミ様の伝承:シンプルですが、淡々とした雰囲気が好きです。男で表記されたキャラが多すぎて文章がややこしくなっているのがネック。


惜しかった作品
・びいだまよほう。:導入部が最高です。確かにハスボーならこうなる。ただハボ以外の二人が魅力的ではなかった。無理やり作ったキャラクター、という感じがして馴染めませんでした。
・車輪は歩くような速さで:オチは良かったです。締切とかーー。の独特の間が好きでした。ただお嬢様の喧嘩腰な態度が、どうも雰囲気に合っていないような気がします。奔逸列車の設定も活かしきれていないのも惜しい。


総評
お疲れ様です。毎度毎度、企画にはポケモンやテーマに対してどれだけ突飛な発想を見せてくれるのだろうと期待しながら読ませていただいているのですが、今回も非常にユニークな作品が多く、楽しませて頂くことができました。
特に上記六作品はオリジナリティに溢れていて、「この文章がいい!」ですとか、「ここをこういう表現にしたらいいのにっ!」ですとか、作品と勝負をするような気持ちで読ませて頂きました。
その中で完敗したのが、>>12と>>2の二作品でした。まるで難攻不落の要塞です。登場する全てのキャラにちゃんとした魅力があり、一本筋が通っていて、なおかつどことなく哀愁を感じさせる作品だったように思います。
1pt~惜しかった作品は書き込み、練りこみの甘い部分があったように思います。そこがどうしても目についてしまいました。もう少し完成度を高めることが出来れば、もっと面白くなっていただろうな、と思います。
点を入れるか入れないかの差は、個別にはこう書きましたが、単なる好みなのかもしれません。すぐ怒る女性キャラクターがいたかいなかったか、です。僕はどうもそれが苦手のようです。
今回上には書きませんでしたが、>>8の「変わらずのいし」もベタではありましたが非常にシンプルにまとまっていて素敵な話でした。
最後に、企画のわたぬけさん、今回から参加されたホープさん、お疲れ様でした!! 素敵な作品の集まる場を作っていただき、ありがとうございます。投稿された方々も、お疲れ様でした。





以下、個別の感想です。
「気になったこと」は印刷して赤ペン引いたときのメモ書きみたいなものと受け取ってくれればと思います。作者の意図を読みきれていない部分も多々あるとは思いますが、どうかご容赦下さい。

 1「LIFE」
いきなりこういう方向かー……と正直萎えかけてましたが、何度か読むにつれて納得する部分も多かった作品。メアナを見る目つきも、兄への当てつけなんだと思うと腑に落ちました。仕返しの話なんだよなぁ。基本みんな性悪ですね。
三浦しをん先生の「まほろ駅前多田便利軒」と言う小説に似ているなーと思いました。メインキャラに娼婦がいたり、治安が悪い街が舞台だったり。
以下、読んでいて感じたこと。
「ましてや、駆け落ちして実家から出て行った実兄の娘ならば」→一文の中に重要な情報を詰め込みすぎている。兄が駆け落ちした事実を見落としそうになる。後々重要になってくる「兄が駆け落ちして家族と疎遠になったこと」と比較的優先度の低い「娘をもてなす気がおきない」ことを分けて文章にした方がいい。
「ルルーの中で、ちょっとした勢力が生まれた。」→ぎこちない言い回し。この勢力とはどういう感情なのかに焦点を当てて表現すべき。
「知らなそうな」→「知らなさそうな」語り口調風の地の文ではあるが、崩しの線引きが難しいところ。
「こんな魔窟へ連れ込まれてそわそわしてるってことは」→普通この年頃の子供にそういうことを教えるものなのだろうか? しつけ云々よりも、常識的に考えて無理もないだろう、という感覚が通常ではないか。
「それに合わせて、ルルーも饒舌気味と」→饒舌と言うのは無意識的なニュアンスを含んだ言葉だと思う。「合わせる」という意図的な言葉に対して、間違ってはいないが合ってもいない。
「明日になった。」→この一文は無くてもいい。「約束通り、翌日の夜に~」をトップに持ってくれば十分伝わる。
「聴く側だったはずが~」で始まる段落→ルルーが不在であることをはっきりと表すために、メアナへの視点変更のサインが欲しい。客観的な描写が多く、今その場に誰がいるのか感覚的な把握がしづらい。主観性の高い描写の比率を上げる等、何かしらの差別化が必要と思われる。
「瞬間湯沸かし器のように」「哀れみの台詞」→上記理由から書かない方がいいかもしれない表現。
「息子のお世話」→何のことかメアナに分かるんだろうか。そもそも分からせる気があるのかどうか。ないかもしれない。いや、話の流れで分かるのか……うーん、まいった。追求しない方がいいかも。
「黒々としたものがしこりとなって渦を巻く」→自分は今、相当危険なところにいるんじゃないのか、という不安はなかったのだろうか。
「この感情を誰にぶつければいいのかもわからない。」→七番街に連れてきたルルー以外にいない。その後の「ひどいです、こんなところに……」の台詞からして、メアナ自身既に分かっていると思うので、この一文は不適切ではないか。
「それは、ここにいる全員路頭に~耳で待機している」→事前に「ここは子供をどこまでも子供扱いする場所だ」と規定しているにも関わらず、周りの態度は二人のやりとりをとても重要なもののように取っている節があることに矛盾を覚える。その後でメアナ自身が考えを改めているものの、「子供扱いする場所」は常識的に考えれば事実に近いと思う。
「ポケモンの繁殖力は昔から旺盛だった」→ポケモンの他にも知的生命体がいるのだろうか、ということに意識が行ってしまう一文。
「働いているでしょう」→「働いているん(の)でしょう」
「理屈ではなく了解した」→「理解した」
「無意識にせよ」→「せよ」は「どういう状況であれ」という意味になるので単体で使うのは不適切か。
「夜明けには、まだいまいち明るい」→どういうことを言いたいのか分からなかった。
「並んだ二つの陰を、父親が駆け足で追いかけていく。」→追いつくの早すぎやしないか。


 2「リフレインレポート」
内容が内容だけに、マサポケの方かカエル師匠さんかなーと思ったら違いました。死んでもまた繰り返されるという永遠の恐ろしさに真っ向から挑戦した、非常に意欲のある作品だと感じました。そしてよく決着をつけてくれました。そこに納得できる解決をもってくることはきっと自分には出来なかっただろうと思うので、2点を差し上げました。また、空白の多さはこの作品では一つの味わいとして機能しているように思います。ループものは断片的な書き方と相性がいいですね。
以下、感じたこと。
「早々。」→「前略」とセットで使う言葉。
「既に作戦中である」→ややぎこちない表現。「作戦は始まっている」で十分。
「この作戦をこなせば幹部候補生」→こなす、と書くとやり過ごすニュアンスを若干含む気がする。うまく事が運んだら、というニュアンスの言葉の方がしっくりくる。
「うざったいババァだ」→感性の問題かもしれないが「うざったい」という言葉には嫌悪の対象に指向性がないと思うので、「うるさい」くらいに的を絞った表現がいい。
「……三年、だよ」→前の質問には敬語で答えていたのに、こっちはタメ口であるのは不自然。脅されてビビっているだけに。
「リストカットだったが失敗した」→リストカットで死ぬのは難しい。相当深くやらないと死には至らないので、死因としては納得行かない。
「痛みは伴うが、心はもう麻痺しているのか」→麻痺していた、と断言した方が歯切れ良い。
「リフレインレポート3」→技構成の変化を試した、と言う文章から、次の時間線に技が引き継がれるかどうかを調べるものかと予測させられたが裏切られた。文章の前後のつながりに違和感。


 3「ご主人の視線を取り戻せ」
個人的には受け入れられませんでした。ごめんなさい。


 4「缶コーヒーと秋の空」
主人公の台詞一つ一つが心に残り、あるいは共感できとても好きでした。世の中にはあらゆる意味で色々な人間がいるんですよねぇ。社会人になって痛感したことの一つです。
石ころの仕事は想像がつくけれど、ダイヤモンドの仕事に対してどういう風に扱っていいのか微妙に分かりづらかったです。他のキャラクターや仕事に比べてリアリティに欠ける印象がありました。ジムリーダーの仕事とは何かについてもっと描いてくれたら違っていたかもしれません。例えばポケモンのケアをするシーンとか……
作者は女性なのだろうなぁ、ということはすぐに想像されました。主人公の思考回路がどうも男性のそれではないように思えたからです。それは恐らく、内面に男性ならではのプライドの高さとか、子供っぽさが見えないからだと思います。表面上どんだけ大人っぽく見えても、絶対子供っぽいところを忘れない生き物だと思うので。それが頑固さやプライドの高さに繋がるのだろうなと。うーん、難しいですね。
以下気になったところ。
「いつまで経っても上に行けねえ」→説明的すぎる。もう少し感情的な言葉が欲しい。物語のラストで使われる言葉として繰り返したとは言え、この違和感で好感度の収支はマイナス寄り。
「物理的には石ころ同然」→何を以て物理的なのか、いまいちぴんと来なかった。
「次々に親身になって接していった」→ややぎこちない表現。主人公としては周りの要

塞が陥落していくようなイメージだと思うので、別の表現を探したい。
「健保に」→他の流れの兼ね合いをみると、やや説明的すぎる気がする。なくてもいい

かも。


 5「月明かりの下、魔法使いとワルツを。」
おとぎ話要素、魔法使い、喋る人でない生き物、美しい花、異種族との恋。ファンタジーのおいしいところをとにかくたくさん詰め込んだ、非常にビビッドな作品でした。
行き過ぎた妄想とそんな自分への葛藤。そんな官能要素もリアリティを持たせる上でかなり有効に機能していると思います。
ただ、物語の輪郭がはっきりするまでが長く、つかみが弱い印象です。魔法使いに語る段階でおとぎ話の全貌が明らかになるという物語の構成上、中途半端に見せない作りは難しいとは思いますが、より骨太な作品にするには避けては通れない要素だと思いました。
以下、読んでいて気づいたこと。
「星達が目を覚ますこの時間、~深いものにしている。」→いきなり風景だけを書き込み過ぎて、退屈な印象を与える。最初から青年にフォーカスを当てた方がいいかもしれない。
「”月の花”。」→この言葉が一体どこから出てきたのか印象づけが足りない。次に出てくるのは羅列の中なので、読み飛ばしてしまいそう。
「それは唐突な変化だった。」→そういえば、彼は何故この時に限って森の魔法から抜けられたのだろう。きっかけが不明。
「怪訝げな」→「訝しげな」の方が自然。
「人間に愛の告白されるなんて」→愛の告白、と二回も繰り返されることにくどさを感じる。
「昨日が異常だったのは」→この森での探索はこの日が初めてだったにも関わらず、昨日の状況が異常かどうか判断するには材料が少なすぎるのではないか。この時点では異常なのは森そのものという判断が妥当ではないか。 
「魔法使いの家。ごくりと喉が鳴る」→間に「青年は想像する。」等の言葉があった方が丁寧。黒いカーテン、以降の羅列が唐突に感じられる。


 6「びいだまよほう。」
 イントロが最高ですね。今回の企画のなかで、つかみは一番でした。ハボとヤコウが水の中に潜って探す場面の緊迫感もあり、物語の緩急がついていたと思います。
 ただ、ラムネとヤコウのキャラがすぐに好感を持ちにくいのが難点だったと思います。ラムネは全体的に言葉がきつすぎる傾向が。
 ヤコウのメンバー加入については、せっかくハボがのんびりキャラらしくない所を発揮したのだから、その手腕をやたらと気に入る、という展開の方がしっくり来るかな、と思いました。ハボの兄貴!みたいな。今のままでもいいのですが、ハボ達についてくる動機がやや薄い気がします。若干ご都合主義に見えてしまいました。
 あと、びいだまを取ったらお別れ、ということを悲しむことに若干の違和感がありました。三人での共同作業ならいいのですが、今回の話はラムネのためにヤコウとハボががんばる、という構図なので、三人の間の絆が深まるようなイベントに欠けるせいです。
 最後のハボの告白はなかなかぐっとくるところがありますね。ハスボー愛。二万文字ぎりぎりだと知った時は驚きました。長さを感じさせないのはさすがの筆致。すごいです。
以下気になったこと。
「衝撃の事実に」→少し俗っぽく、説明的な言い回し。
「人間ではなく」→無くても十分伝わる。
「時間は随分と長く感じられた」→もう少しで元に戻るのに中々戻れない、という所に焦点を当てた描写を。
「うるさいわ!」→これだと関西弁。作者の意図するところではないと思うので「ね」を入れることをお勧めする。
「これも何かの縁」→ハボのイメージにそぐわない。もう少し平易な表現が欲しい。
「違うわ誰のせいだと」→関西弁調になっている? 狙っているのか、そうでないのかがはっきりしない。
「結局怒るのだった」→ラムネの心理描写がもっと欲しい。
「そのハスボーであるが故の」→その、は省いても伝わる。
「あーもう! 浅ければ……」→あーもう(あー、もう)はラムネの台詞としての印象が強いので(この時点で2回登場)、ヤコウに言わせるのは避けた方が賢明。
「この辺りは少し流れが速い」→少し、はなくてもいい。
「今の状況から飛び出るためにも」→だめな自分を変えるためにも? ぼんやりとした言い回し。

 7「車輪は歩くような速さで」
 奔逸列車のイメージと実像にズレが生じてしまうのがネックです。てっきりきさらぎ駅とかゴショウ駅に連れて行かれる系の列車かと。
 はつのの印象が良くないのが、この小説のイメージをダウンさせる要因になっていると思います。まず、容姿がイメージしづらいところがあります。恐らく、前半部で冷たく謎めいた人物であるという印象を与えようとしていながら、ただ単に失礼なだけに留まっていることが原因だろうと思われます。後半では急に熱くなることなど、彼女に関してはよく分からない印象が強い。
 官能が当たり前であるという感覚が文章全体に通っていることに、疑問を覚えました。出てくる度にこの小説の品位が下がっていくような気がして、好きにはなれませんでした。官能自体が悪いという訳ではなく、作品全体との一体感があるかどうかというところです。使いどころを間違えぬよう。
 とは言え、こういうポケモンを使って新しい世界観を構築しようとする姿勢はとてもすばらしいものだと思います。これからも頑張ってください!
 森彦の小説観は地味に好きです。自分も風景の描写はポイントを押さえるだけでディテールは完全に読者任せなので。あるあるネタとして、笑わせていただきました。
 そしてこのオチ。「逃げられない物。そう、例えば。締切とか……--」この文の独特の間が好きです。
 以下気になった部分。
「無響」→単体で使うと違和感のある表現?
「思いを馳せる」→想像ごとには使わない。
「個人の印象とは対照的に」→明るいことを示す描写はどこ? 思い込みで書いているように見える。髪の色が明るくても寒々しい印象の顔立ちの人もいる。
「素敵な冗談」→冷たい印象を与えることに失敗している要因の一つ。小説家と見抜けない、あるいはその考えに至らないのは、想像力や常識、推察力に欠けたおバカキャラのやることなのでは。ちぐはぐ。
「眉をひそめた。~初めてみるもので」→自分のことを気にしすぎ。他に失礼なことをしているのに、そこは気にするのかと、彼女の常識を疑う。
「子どもが鶴に運ばれてくる~未だに信じていそうな」→この辺りから、前半部で与えようとしている「寒々しい」印象とは真逆の描写が増え始める。
「この汽車はおいらの事をちぃとも考えてない」→何をもってして彼はこう思ったのだろうか?
「くつくつと浮かべながら 「まさかァ! 」→地の文から台詞へ句点を用いずに移行する場合は読点をつけるのが一般的。
「獣畜生に欲情される謂れはありません!」→そういう目線とすぐに取ってしまうことに違和感。見立てが甘い、考えが浅はかだという話をしているはずなのでは。
「薄っぺらとか卑猥な目線で」→考えすぎ。
「波風一つ立っていないーーというよりは」→ように見えても
「女性だからそういうのは書かない」→と言うよりは、普通小説を書くと言われて官能を思い浮かべる人はいないと思う。
「逃げられない物。」→物、はひらがなの方が良い。


 8「変わらずのいし」
死を目前にしたポケモンと共に過ごした十数年を振り返るお話。そこには葛藤もあったでしょうね。
描写が抽象的なところがあります。一歩抜きん出るには、もっと具体的な描写が必要になってくると思います。全体から部分、という描写の順番を、部分から全体へ広げるような書き方にするとしまりのある文章が書けるのではないでしょうか。
また、「僕」はイーブイが進化したがっているわけをもっと知りたがらなかったのかな、と思いました。納得するのが早すぎるようにも思えました。理由はイーブイの種族としての本能と、このイーブイの個人的な願望の二つがない交ぜになったものなのではないのかな、と思います。もしかしたら二つとも同じかもしれませんが、個人的な願望にすり替えてしまった方が物語としては説得力があるはず。もう一歩踏み込んでみてもいいと思います。
ただ、幼さゆえの不器用さが非常によく表現出来ていて、その点については非常に好印象でした。構成もすっきりまとまっています。
以下、気になったところ。
「そういう、運命の日というものは決まって突然にやって来る。」→インパクトが欲しい。この言葉の後にすぐ否定が入るのも、印象を薄くする要因になっている。価値観を表現するなら、状況と心理面の一貫性が欲しい。
「子どもの頃だから出来た芸当」→芸当と書くとテクニックを使ったように思える。恐らく作者の意図はがむしゃらに自分の気持ちを伝えたということだと思うので、ストレートな描写の方が用意。
「妙に寒かったからその日の夕食は鍋だった」→妙に、は不要。
「この日、君が初めて、人間に危害を加えた」→「この日君は、初めて人に危害を加えた」
「理解するよりも早く」→「考えるよりも早く」。理解する、だと何を理解したのかの説明が必要になる。
「どんなポケモンだって凶器になり得る」→「危険な存在になり得る」
「僕の気持ちが伝わったんだ、と思った」→句点のつけ忘れ。
「これを外して!! ~ その逆が起こったとしても」→間にイーブイの気持ちが伝わったと書ききった方が無難。
「ポケルスは~無きに等しい」→具体的に一週間である理由がないので、「頻繁にかかるようなものではない」ぐらいにとどめておくのがベター。
「基本的には無害のものだ」→無害な。 またこの後に、イーブイにとって成長は死という意図の文があると話の肝がよく分かって親切。

 9「イワガミ様の伝承」
伝承を語るような文体が特徴の作品。申し訳ないですが、ゲーム内の詳しいことには疎く、最後のオチはそういうことなのだろうなぁと思いつつ分かりませんでした。レジロック、なんですよね。この昔話を語るような、伝承を語るような口調が素敵でした。
ただ、この文体に若干固執しすぎているきらいがあると思いました。
それと、代名詞で表すこと自体はいいのですが、同じ代名詞で表される人物が三人いるのは混乱しました。男で表現されるのは最初のレジロックを復活させた人物のみにして、残りの二人の呼び名には代名詞「彼」や特徴を当てはめる方法を取るのがよかったのかなぁ、と思いました。
以下、気になったこと。
「それは早急になされる必要があった」→説明的過ぎてぎこちない。男の焦燥感に寄り添った描写を。「今すぐにでもやらなければと心の底から思っていた」など。
「男は急いでいた」→改めて説明する必要はない。
「長は」→村長は、の方がすわりがいい。
「もしも~見えた」→もしもで始まったのなら、「~だろう」などで締めくくる。
「だがある時」→だが、は不要。前の一文で十分逆説の展開を類推させられる。
「村に一人の男と」→二人目の男。文脈で判断は出来るものの、やはり表現を分けて欲しい。
「情報が少なすぎ、」→過ぎ、が二回続くと不格好なので、ここは「少なく」でも良い。
「あのウロならば、~と男は考えた」→最後の「男は考えた」は不要?
「男の理性を吹き飛ばすだけのものが」→この表現だと、やってはいけないことに手を出す、誘惑に負ける等のイメージがある。恐怖には結びつかない。
「暗号めいた点字だったのだ」→点字がこの村にあったのだろうか。伏線が不足している。
「男がウロに言っている間に、村からはひと気がなくなっていた」→誤字2カ所。
「他の村へと逃げ込んだ後だった」→よその村との交流が殆ど無かったはずだが、あてはあるのだろうかと疑問に思う。
「女子供と年寄りだった」→年寄りは分かるが、村の未来を紡ぐ役割を担うはずの子供を置いていくのはピンと来ない。女を置いていく思考は、作者のスタンスによるものか?
「最後に飲もうとした酒はとっくに尽きていた」→違和感のある文章。誰かに飲まれたのか?
「軍の先頭には見知った顔の男がいた」→男、三人目。彼に関しては、別の呼び名が欲しい。指揮官でも、何でも。
「それは退却というより逃走だった」→意味に対して違いがない。「それは戦略的撤退というより敗走だった」ぐらいにはっきりとした差が欲しい。
「男は空を見上げた~」→以降の文章は無くても足りる。

 10「進化のキセキ」
 取り扱うテーマの着眼点がいいなと思いました。インパクトはありませんが、ポケモンにとって重要な要素である進化ができないということに対する葛藤や悩みを描いていたと思います。
 ただ、その後提示されるアイテムがしんかのきせきであることを残念に思います。ポケモンがリザードであり、絆をテーマにするならメガストーンにかなう存在は中々ないですので。
 サキの最後の手紙は、結構雰囲気があって好きです。
以下気になったこと。
「結果が先のように出たのだった」→読者に読み返しを求める文章にも取れる。スムーズな読書を妨げるので、好ましくない。
「白衣を身に包み、研究者のようだ」→並列して書くのはNG。白衣の描写は一つ前の部分に含めるか、単体で使うべき。
「このカントーでいうオーキド博士みたいな感じさ」→ややゲームプレイヤー的視点が強い。プラターヌ博士自身、自分とオーキド博士を並べて表現することに違和感はなかったのだろうか、などと考えてしまう。この作品においてのポケモン博士のそれぞれの立ち位置、そのスタンスが知りたい。
「成功するかどうかわからないし」→大人の発言としてはやや無責任さが際立つ。成功させて研究の役に立てたいだけだ、という気持ちをもっと押し出した方が良いだろう。
「サキの手持ちはリザード一体のみ」→数年旅を続けてきたトレーナーであるにも関わらず、なぜ?
「リザードは振り返り、~しないだろう。」→細かい視点変更は読者の混乱を招くので、避けた方が良い。


 11「エネコなんかよんでもこない。」
ニュータウンで育った身として実感するのは、「町は歳を取ると蝉と猫が増える」ということです。町を作る上で地面を掘り起こすので、蝉は10年近く立たないと再び地上にはやってこない。そして猫は、飼う人や捨てる人が少しずつ、でも確実に増えていくのです。親太郎が出会った生き物は猫型のポケモンだったのはそこにあります。あとは気づくだけ。人生は自分の気づかないところで伏線が張られている、そんな風に思うことがあります。それをいかに面白さとして違和感なく作品に落とし込むか、というところが今回自分に課したテーマでもありました。後で気づいた描ききれない部分もたくさんあり、結果としては若干負けが込んでいたなと思います。六十年以上生きた人の考え方は、もっと深みのあるものなのだろうなぁ、と読み返して思いました。まだまだ僕も浅いですね。


 12「洛城異界居候御縁譚」
最高に好みです。骨太な作風、引き込まれる文体はさすが。
いつの時代か分かるのが若干遅いのが気がかり。最初、江戸初期くらいだと思っていたので、維新後の時代だと分かった時にギャップを感じてしまいました。ヒントは他にもあったのかもしれませんが、読みとりきれず。
以下気になったこと。
「一人の童子が」→ややしつこい印象。


 13「不変のいしと育て屋のきおく」
育て屋に預けられた真意が分からず悩むイーブイの苦悩を描いた作品。
難しいところではありますが、預けた時のカイトの思考がもう少し一本化されていたらわかりやすかったかなーと思います。あちこちへ飛んでいる感じがあるので、並び順を整理すると良くなるのではないかと思いました。
困惑に対する描写が苦手な節があるので、色々な言い回しを身につけるともっと良くなりそうです。
以下気になったこと。
「いつだって的確な指示で僕を導いてくれるおかげで」→若干イーブイ視点としては賢すぎる言い回し。もう少し平易な表現の方がしっくりくる。
「ご主人様にそう言われたのは。」→行をまたぐ倒置法は読みづらい。
「最初、意味が分からなかった」→もう少し感情を具体的に表現して欲しい。頭の中が真っ白になった、程度でもいい。
「そう、でも、そんなのは」→どんなことなのか、つっこんで描写した方が綺麗。
「どう反応していいか分からなかった」→後に聞き返しているので、「どう反応していいか」という言葉に若干の違和感がある。このカイトの反応は書かなくてもいい。ここから次のココのセリフまでは、事実の積み重ねだけを提示することで読者の不安感を煽るのが良いと思う。
「例外だと信じたい」→違うと信じたい、の方がしっくりくる。
「ちゃんと肌で感じる暖かさは本物だ」→ちゃんと、は不要。
「話をつけてやろうと探し回ってた」→「一言文句言ってやろうと」ぐらいの激しさがあってもいいかもしれない。
「ココの言うことを真に受けずに」→ココを引き合いに出してしまうと、彼が余計なことをしたという悪い印象がついてしまう。それはカイトの性根の悪さも見せることになるので、書かない方が心地よく読める。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 00:12:57 |
  3. 乃響じゅん。 #qpNdFb8A
  4. [ 編集 ]

名前:朱烏

【投票作品とポイント】
・リフレインレポート/1pt
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/2pt
・車輪は歩くような速さで/1pt
・洛上異界居候御縁譚/1pt
・缶コーヒーと秋の空/2pt
....

【投票理由及び感想】
・リフレインレポート ☆
ここでループ物を見れるとは思いませんでした。
しかも飽きない。進むテンポが小気味いい。テーマにも沿っている。
ガセを掴まされて「デマだった」には笑いました。
手放しで面白かった! と言いたいところなんですが。
最後、まるで風船の空気を一気に抜いてしまったかのような尻すぼみ感がありました。
ループを終えることが主人公の目的になった以上、ループが終わったら物語も終わるのは当然なのですが、もうちょっと余韻が欲しかったかな……。
だたその辺りは個人の感覚だと思いますし、面白いことには違いないです。

・月明かりの下、魔法使いとワルツを。 ☆☆
月の海、湧き上がる青年の想い、そして結ばれぬ恋。すべてが美麗。文句なし。
物書きとしてこういうの書けるようになりたいと思うんですが無理ですね。嫉妬するしかありません。

・車輪は歩くような速さで。 ☆
なんで評価したのかと訊かれれば難しいんですけど、評価の理由は物語が初めから終わりまで切れることなく滑らかだったことと、締めが綺麗だったこと、でしょうか。
ただそれが☆2つまでもっていけなかった部分でもあります。
猫鼬の葛藤をきちんと描き切っているのは素晴らしいのですが、一旦自己解決に至るまでに入れられるべき切れ目が切れ目がなかったというか。
滑らか過ぎたんですよね。
面白いけど星は1個! です。

・洛城異界居候御縁譚 ☆
タイトルは一瞬中二病? と思いましたが、「洛」の字が入っている時点で某ムーミンカイリューを疑うべきでした。
僕は語彙が貧弱なので読み終わった感想は「これやべーな」だったんですが、流石にひどいのでもうちょっと書きます。
意表をつかれたのは秀二郎たちの住む世界の設定でしょうか。
シェイミが居た、ディアルガやパルキアのドタバタやってる異世界は、
此方側の世界から見ればそれこそどこぞの魔法学校だの冥府だの、人間の常識が通じないような有り得ない世界と相似した類の世界なわけです。
だから秀次郎たちの世界はその対比として、僕らの住む現実世界と同じ、『ごく普通の世界』であると思ってたんです。
なのにポケモンの世界よろしく魔だの竜だのが現れ出るもんだから、もう吃驚するしかなくて。
こういう異世界ものもあるのかと感心してしまいました。
あとは特に言うことがなさ過ぎて……文章、構成、面白さ、欠落しているものは何一つありませんでした。流石わ〇〇けさん。
縁は巡り巡って輪となり己に返ってくる……まさしくその通りです。はい。


缶コーヒーと秋の空 ☆☆
審判の目線から描かれるジムとその周辺の日常。ありそうでなかった新鮮な視点でした。
誰もが断ち切ることのできないような人間くささを強く持ち合わせるしがない中年の審判が主人公。
ミカンの優しさがいつかジムリーダーとして仇になるだろうと言いながら、己の審判としての甘さも自認するってところがもう人間人間しててうわあああって。
大したことがない日常の一部を切り取っているのだけれど、登場人物の機微が非常に細かに描かれていて、これもう絵にも漫画にもできない、小説にしかできないことをやってるなーって。これぞ小説。
テーマの石の組み込み方もいい。目立たない石。路傍の石。審判萌え。


....

【投票ポイント確認欄】
1+2+1+1+2=7
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 03:04:15 |
  3. 朱烏 #-
  4. [ 編集 ]

タツベイ部門投票

名前: tyouei
自作品タイトル: -


【投票作品とポイント】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/3pt
・缶コーヒーと秋の空/2pt
・びいだまよほう。/1pt
・車輪は歩くような速さで/1pt


【投票理由】
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・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:

●テーマ(輪)
「指輪」として用いている。ストーリー上のキーアイテムとしてテーマを用いていることを評価したい。
ただし、出てくるのが後半で、かつ数回しか登場していないため、分かりにくい点が難点だと感じる。

●文章
表情や身体を使った描写は素直ですんなりと落ちてくる。

●ストーリー
自然な伏線の張り方や、全体的な構成の巧みさは、本企画応募作中トップクラスであろう。
ポケモンの二次創作であるが、一次創作としても成立する絞った描写も好感である。
ブラッドの魔法使い〝ムウマ〟に対する思いを踏み込んだ表現で表した点を、僕は評価する。

●感想
サンホラーの臭いを感じた。

重層的な構成から見るに、
何かしらのモデルがあるか、作者自身の体験を織り交ぜて作った印象を受ける。
ベロチューシーンは、もう少し表現を拡大しても良かった……と思うのは個人的意見である。

本作を評価する最大の理由は、ストーリー性や構成の巧みさである。
特に評価したいのは、次の点である。
 ・本筋をブラッドと魔法使い〝ムウマ〟とのラブロマンスに限定して余計な情報がないこと。
 ・そうでありながら、魔法使いとマリアとの関係や物語のきっかけとなったおとぎ話をしっかりと描き、
  世界観や魔法使いのイメージをしっかりと読者に伝えられていること。
 ・情報を与える順番がしっかりと考慮され、世界観とストーリーを交互に読み取り理解を深めることが可能であること。

総合的に見て、本作は本企画中でもトップクラスの作品である。
この点を評価し、持ち点3点を配分する。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲
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・缶コーヒーと秋の空:

●テーマ(石)
主人公が自らを路傍の石のように表現している点が、おそらくはテーマを適用した箇所であろう。
自らを「石ころ」と表現しながらも、バトルの勝敗を左右する者としての葛藤を描いている二面性が興味深い。

●文章
一人称視点で描かれていることもあり、読者が主人公の葛藤を追いやすい。

●ストーリー
審判やその悲哀を描いた作品をこれまで何度か見たことがある(自分自身書いたことがある)が、
審判の大人としてのプライド、
公平性や独立性とジムリーダーの間で揺れ動く様を描いたのは独創的で評価出来る。

ところでこれは単純な疑問であるが、審判の前職は何なのであろう。
ミカンと同じ年頃の息子がいるということは、主人公は最低でも35歳前後は超えているものと思われる。
審判暦十年ということは、25歳までは別の職に就いていた可能性がある。
彼の職業観がキーとなる作品だけに、少し気になる所である。

●感想
主人公の葛藤を描きつつ、読者を楽しませるような遊びも適度に入っているバランスの良い作品だった。
ミカンに親しみを抱く半面、それを戒めようとする様々な行動や葛藤はふと笑みを零す楽しさがあった。

ミカンと接し、始めは大人としての矜恃や面子を気にしていた主人公が、
彼女への見方を改めつつも、その改めたが故に今度はもっと根本的な葛藤を強いられる前半の展開も評価しうる。

職業観や矜持といった普遍的なテーマを扱いつつ、ポケモン二次小説としても十分に面白い。
この点を評価し、持ち点2点を配分する。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
・びいだまよほう。:

●テーマ(石)
やや力技と思えなくもないが、ビー玉を「石」として設定した点が面白い。
この点に関しては積極的な評価は難しいものの、かといってそう的が外れているとは思わない。

●文章
文章そのものは読みやすい。
ただ、見直しの時間が無かったのだろうか。やや言葉の誤用が多い印象を受けた。
一応、自由感想欄に気付いた箇所を記載するので、提出後の読み直しで気付かなかったようなものがあればお役立て願いたい。


●ストーリー
展開がやや急なものではあったものの、全体的にまとまっており、ストーリー作りが上手いと感じた。
ほのぼのとした雰囲気でありながら、
いつのまにかラムネが抱いている切実な思いに引き込まれていたし、
はじめはラムネを狙っていたヤコウを二人が受け入れる場面も、読後思い直してみると案外に納得出来るものであった。

ヤコウがビー玉を見つけてラムネが無事に引き抜き、
ヤコウに助けられるまでの場面は本企画中でも特にはらはらさせられる展開で面白かった。

●感想
読みやすく、飽きさせない場面展開で長さを感じさせない作品だった。
ただ、最後は失速気味かな、というのが正直な感想でもある。

最後のワンシーンは、ハボのラムネに対する素直な気持ちを表すためのシーンであると解釈しているが、
ここを活かすためには、
起き上がった直後のハボがラムネに見蕩れるシーンをもう少し強調出来ていればなお良かったと思う。

長さを感じさせない面白い展開と、
本企画中で最もはらはらさせられた点を評価し、持ち点1点を配分する。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲
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・車輪は歩くような速さで:

●テーマ(輪)
度々登場する「車輪」がテーマの適用箇所と思われる。
止まる音、動き出す音というふうに主人公達の心情を表す上で重要な役目を担っており、
物質的な役割でもなく、かといって精神的なたとえでもない点で独自性を見出せる。

●文章
文章そのものに読みにくさといったような難点はない。
ただ、描写や言葉遣いに関し気になったことがあるのでそれを自由感想欄に記載させていただく。
ご確認いただければ幸いである。

●ストーリー
ザングースやはつのが抱く恐怖や決意に対する、主人公「森彦」の現実逃避という落差に高評価を与えたい。
中途のザングースやはつのの吐露、心情描写も良く出来ている。
特にザングースの内言に軸を映したのはよく考えられている。

ザングースという種族が抱える問題を、社会的な構造に落としこんで描写したのも面白い。

ザングースに比べてはつのの心情を読み取りにくいのが難点であると感じる。

●感想
オチに対する感想は、「これは上手い!」であった。
締切や納期と呼ばれるデッドラインから延々追われ続けてきた身としては、
どうして担当編集が乗り込むことが出来たかというような突っ込みを忘れる作品だった。

オチで全てを片付けてしまう、パワーのある作品だと感じる。
作者は背伸びをして書いているのではないか、という疑問を感じたが、
たとえそうであるならば、なおのことこれだけパワーのオチをつけられるのは素晴らしい。
今後とも、面白い作品を書き続けて欲しい。

本作が持つパワーを評価し、持ち点1を配分する。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲


【投票ポイント確認欄】
3 + 2 + 1 + 1 = 7


【自由感想欄】
作者の皆様、執筆お疲れ様でした。
限られた時間の中で、評価をしてもらうための作品を書く期待と不安、そして苦労といったようなものは僕も経験があります。
作品の順位というものはどうしても評価を通じて出てしまいますが、
同人に携わる者として、作品を考え、作り、出したことそのものに敬意を表したいと思います。

はじめ、両部門合わせて17作と聞いて「時間的に間に合わないかも」とサラリーマン故の不安を抱きましたが、
幸いにして面白い作品ばかりで比較的早期に全作を読み上げることが出来ました。

投票させていただいた作品や理由は上記の通りですが、
評価基準や、全体を通した感想、上記以外の個別の感想を以下に記載しております。

最後に、企画を主催された方々や、携われた方、投票に参加された方など、
「文合わせ」にこれまで関わってこられた全ての人の力で今企画は成り立っていると思います。
素晴らしい企画をありがとうございました。


■評価基準
タツベイ部門については、重視した順に以下の点を中心に評価をさせていただいた。
 ・面白く感じるかどうか
 ・読後の納得感
 ・独自性(材料と料理の双方)
 ・情報の提示の仕方


■全体の印象
全体的な印象としては、
ストーリーの骨格や要素はどの作品も良いが、うまく料理出来ていない作品が見受けられる、というところである。
着想やストーリーの大筋や部品の一つひとつは、しっかりと作り込まれているので、自信を持っていただきたい。


また構成をどうするかが全体的な課題だと感じる。

構成(情報の提示の仕方、展開)とストーリー(物語の時系列、論理的関係性)は別物である。
僕自身が面白く感じる物語というのは、重層的な構造をしている物語が多い。
重層的な作品とは、物語そのものの主題やテーマに沿いつつ、それだけに囚われない展開を有する作品のことを指す。
構成とストーリーは一致していても全く問題ないが、これを巧く扱うことも重要だというのが個人的意見だ。

今回得点を振らせていただいた作品の内、
「ワルツ」「車輪」の両作はしっかりと構成が練られていると感じるし、
「缶コーヒー」も展開は時系列に沿っているが主人公の心境の変化に重層性を見出せる。

もちろん、それだけが面白い作品の条件というわけではない。
たとえば「びいだま」は上記3作に比べると素直な作品であるが、素晴らしい作品である。


■個別の感想
以下、上述以外の個別の感想や気になった点を記載させていただく。
基本的には個人的な受け取り方、解釈、感想、指摘であるので、
ちょっと厳しく書いているようにも思えるかもしれないが、作者さんには「そういう受け取り方もあるのか」程度で受け取っていただきたい。

併せて、言葉使いや考証などで特に気になった点を記載させていただいている。
(ほんのわずかに気になった点がある場合は、それはそれで記載している)

気にしすぎ、老婆心、釈迦に説法かとも思ったが、
場合によっては作者さんが気付かない箇所があるかもしれない、と思いあえて記載している。

ご参考いただければ幸いである。

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■リフレインレポート

●テーマ(輪)
「輪」というテーマに対して肯定的な適用をした作品が多い中で、
同じ時間の繰り返しという、主人公の望まないループとした点で特徴的である。

●ストーリー
ストーリーそのものは面白い。
ただ、ループ中の描写に時間を割いている半面、
イアンが犯人であるという点やその理由に関する描写がもっと欲しかったと感じる。

●感想
ストーリーそのものは、面白い。企画応募作品としての適合性も高いだろう。
ただ上述のとおり、こういった作品は心情描写や犯人/原因の特定、それに対する登場人物達の心情変化が最もミソとなる作品であるはずだ。
その点、不足を感じるのが残念な点である。
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■月明かりの下、魔法使いとワルツを。

●気になったところ
 ・二十年の二百倍は、四千年である。
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■車輪は歩くような速さで

●気になったところ
第一に、蒸気機関車に関する描写について。

「汽車」と表現し「汽笛」を鳴らす以上は、
この列車は蒸気機関車に牽かれる列車であると思われる。
蒸気機関車は通常、機関士と機関助士が二人組で機関車に乗り込むものであるし、
客車から機関車の様子が見えることはまずもって考えられない。

客車と機関車との間には(正確には、機関車のすぐ後ろには)炭水車と呼ばれる石炭と水を搭載した車両が接続されている。
炭水車に通路を設けることは少ない上、たとい通路があったとしても、通常扉は閉じられている。
また客車先頭には車掌室が設けられているのが通例であるので、なおのこと見ることは難しい。
このため、汗と石炭に塗れながら働く機関助士達の様子を見ることは出来ず、「運転士~」という描写は正確でない。

また、あくまで呼称の問題ではあるが、蒸気機関車では運転手(ないし運転士)という呼び方はあまりしない。
機関士または機関助士がこれを担当する。
蒸気機関車は電気車両やディーゼル車両と異なり、アクセルを入れれば動くというものではなく、
缶を焚いて高圧の蒸気を貯め、その圧力状況を見ながら操作しなければならない特性を有する。
運転士もまた別の意味で高度な職人職であるが、
機関(エンジン)を動かし、その状況にも注視しなければならない点で、「運転士」と「機関士」は区別される。

最後に担当編集が登場していることを合わせて考えれば、
運転士に関する表現は避け、「ここから見える限りは乗客は他にいない」などと言ったような表現に留めておくべきだっただろう。

第二に、言葉使いについて特に気になった点についていくつか提示したい。
 ・「憮然とした感情」→「憮然」は、本来の意味として使われているのだろうか?
 ・「増してや」→「ましてや」「況してや」
 ・「ご教授願いたい」→「ご教示願いたい」。サラリーマンでも半分くらい間違えたまま誰にも訂正されずにいることが多いが、この場合は「ご教示」。
 ・「括目」→「刮目」。
 ・「穴しか開かねえや」→「~空かねえや」。〝あく〟という和語そのものは「空く」の意も「開く」の意も含むが、漢字で書くなら書き分けをするのが望ましい。
 ・「正味を帯びた」→僕が知らないだけかもしれないが、このような表現はあるのだろうか?
 ・「追従」→視線を追う、という意味で用いていると思われるが、誤用だろう。
 ・「家柄とか、規則だとか」→「規則」という表現はそぐわない。規則とは明文化された決まりごとというニュアンスが強い。「家柄とか、慣習だとか」くらいが妥当だろう。
 ・「ずっと考えていた」→「ずっと」という程に、時間はあったのだろうか?
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■エネコなんかよんでもこない。

●テーマ(輪)
「輪」を他者との関係性という意味として用いた作品であると解釈している。
あるいは、サークル=円=輪ということかもしれないが。
そういうテーマであったとすれば、
ストーリーが一軒の家と庭の中で完結しているのは興味深い。

●感想
派手さのない、こぢまりとした中にも光るものを感じる作品である。
淡々とした中に主人公の大人である部分と、そうでない子供のような部分を描きこんでおり、好感である。

テーマについての訴求力があと少しばかり足りない印象である。
その点についてもうちょっと分かりやすく掘り下げていればなお良かったのではないか。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲
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■洛城異界居候御縁譚

●気になったところ
気になった点を一つだけ。
 ・「維新からこっち」→「維新」は明治維新のことを指していると思う。
   当時の人々は「明治維新」のことを一般には「ご維新」または「御一新」と呼んでいたはずである。

●感想
ポケモンが別の世界へと旅立つ異世界譚は初めてみたように思う。面白い。
また京都の町並みや昔の暮らしぶりが思い浮かばれる所や、
修二郎達が柏木を可愛がる姿は中々楽しい作品だった。

ストーリーも字数制限の中でどうにか収まっており、とても短編とは思えない。
反面、悪く言えば情報過多でうまく活かされていない設定が多い、詰め込んだ作品と感じる。

より正確に言うなら、この作品は短編向きではない、という印象である。
長編のダイジェストを読んでいる感覚を抱いた。
情報や場面をもう少し削れないか、まだまだ検討が可能であるように思う。

もう少し持ち点があれば配分したかったところであるが、今回は配点なしとさせていただく。

ところで、タイトルの読み方は「らくじょう/いせかいに/ごえん/いそうろう/たん」であろうか?
京都のことをあえて「洛城」としたタイトルは洒脱で中々に好みである。
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■LIFE

●テーマ(石)
「変わらずの石」がテーマに適用されている箇所だと思うが、骨太のストーリーにやや隠れてしまっているイメージである。
より「変わらずの石」にアプローチしている作品であれば良かったように思う。

●気になったところ
 ・「有無を介さず」→「有無を言わさず」
 ・「聞いてもいない必死の弁明」→「聞かれてもいない~」or「求められてもいない~」が良いやも。

●文章
語彙面では、なるべく多くの言葉を使おうとしているように感じた。
文章としては読みやすいものであったが、
反面、ストーリーとして読むには場面と場面の区切りが分かりにくいと感じた。

●感想
本作の根底に流れているテーマは、
ルルーが働くことに対してどう意味を見出しているのかという点や、
娼婦としての職業意識、といったところであろうか。

社会的で文学的な、本企画中でも特に「面白い!」と感じた内の一作である。
掘り下げていけばより輝きを増す作品だろう。

テーマから来る説明くささや人生論を盛り込んだのは企画応募作品としても挑戦的だと思う半面、
限定された時間の中で多数の作品を読みこなさなければならない企画作品としては、やや不親切と感じてしまう。

面白いがキャッチーさに欠けることが難点である。
配点は難しいが、好きな作品であることは申し伝えておく。
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■ご主人の視線を取り戻せ

●感想
読んでいる最中、鎌や肥後守、包丁だとかの刃物を研ぐ練習をしていた頃を思い出した。
砥石で刃を研ぐ際、
なかなかシャッという小気味好い音が出ず、仕上がりもおかしな角度になってしまったような経験もある。
このため、本作のサヤカが切れ味を取り戻していく描写は追体験をしているようで面白かった。
荒砥の概念や描写など、本作を読む限り、作者さんは刃物を研ぎ慣れている方だろうか。

異風の作だと思う。
冒頭のやりとりに見られるようなポケモンの形状や生態などに注目した描写の独自性、レベルの高さが光っている。
ポケモンという世界を独自の視点で切り出しており、素晴らしい一作だと感じる。

半面、ポケモンの描写、サヤカやシチフクジンが研ぎ合うシーンがメインとなっており、それがネックである。
面白いが、どうしてもそこから先にある展開や、その奧にあるテーマなどが見出しにくい。
これはたとえば続きがあれば良い、というのではなく(続きを書いてしまっては、蛇足となりかねないように思う)、
読者に注目して欲しいポイントがどこにあるのかが分からない、ということだ。

好き嫌いが分かれるであろう中で、
僕は推しの立場を採りたいところであるが、上記の理由により配点は見送らせていただく。
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■缶コーヒーと秋の空

(評価理由欄記載の通り)
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■びいだまよほう。

●気になったところ
上記記載のとおり、言葉使いに気になった点がある。
 ・「数刻」→数時間(最長で6時間程度)といった意味になる。素直に「数分前」で良かったと思う。
 ・「間伐」→「間髪」であろう。
 ・「目をかけてはいる」→「注目している」というような意味を持つ言葉なので決して間違いではないが、「探す」系の言葉でも良かったかもしれない。
 ・「目は肥えてる」→これはわざとかもしれないが、「目が良い」といような表現が妥当。
 ・「早とちりな」→「せっかち」
 ・「限界が近づいていく」→近づいて来る、の方が妥当かも
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■変わらずのいし

●気になったところ
 ・「やすやすと」→「むやむやと」。
 ・「見逃せなかった」→「見過ごせなかった」

●感想
素直なストーリーで安心感がある半面、
同じ「変わらずの石」を用いた作品がある中ではパワー不足と感じる。

エーフィの設定を背景にした物語で、大筋そのものは良い素材であるし、変に冗長でないのも好評価である。
パワー不足と感じる最大の理由は、「僕」とイーブイの関係性を示すエピソードが弱い点である。
短編というよりは、
他のエピソードを交えながらの数話仕立ての中編/長編に向いた作品だと思う。

もし作者さんにそのつもりがあれば、中編/長編としてもう一度書き直してみられるのは如何だろう。
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■イワガミ様の伝承

●テーマ
「石」という言葉も登場しているが、
レジロックやレジロックがが身体を修復している場面などから受けるのは、「岩」という印象であるのが難点だろうか。

●気になったところ
 ・「点字だったのだ。」→そもそもこの青年は、「点字」の存在を知っていて元々から読める設定なのだろうか。
  暗号めいた~と言う以上は点字を知っているとは思うが、背景にある世界観を見る限り、点字はまだ考案されていないように思える。
  仮にそうであるとするならば、「点字」ではなく「点で出来た記号」といったような表現が妥当だろう。
 ・「逃げ込んだ後だった。」→逃げ出した
 ・「ポケモン」→この世界に、モンスターボールは存在するのだろうか。
  どうも存在しないように見えるが、読み落とした? モンスターボールがなければ、「ポケモン」という定義もないだろう、というのが個人的見解である。

●文章
「“それ”」は別として、指示語が多く分かりにくい。
一文あたり長いものが無いのが幸いだが、もっとテンポ感を求めても良かったように思う。

●感想
レジロックの伝説を素材とした作品としては、王道を行く作品である。
ただ現在のままでは素材をほとんどそのままなぞっているだけで、評価を与えるのは難しい。

全体的な展開を見るに、
主人公の心情描写や、村を出て行った人々に関する描写など、一つひとつの要素要素は丁寧に考えられている印象がある。
そのような、ストーリーをつくる部品部品をもっと深掘りするなど、
より突っ込んだストーリーに仕上げることも出来たはずであるだけに、惜しいと感じる一作である。
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■進化のキセキ

●気になったところ
 ・「自宅を目指し」→「故郷を目差し」が妥当だろう。
 ・「今の隙に」→「この隙に」
 ・「地団太」→「地団駄」

●感想
ストーリーの大筋そのものは分かるのであるが、全体的に説明不足だと感じた。

『しんかのきせき』という作中の道具をテーマに適用した点は評価したいが、
リザードがリザ-ドンに進化した理由が「奇跡」としか説明されていない点は説明不足だと感じる。
「しんかのきせき」が作中のような効果を実は持っている、とした点そのものは二次創作としては有りだとしても、
それがどうしてそうなったのか、が説明されていなければ読者の共感を得るのは難しい。

「奇跡」は実話においては美談であるし、
映像表現においては美談じみていてよく使用されるが、文字表現においては取り扱いが難しいことを留意されたい。

またせっかくプラターヌ博士を登場させたのであれば、
「しんかのきせき」よりもメガストーンであった方が良かったのではないか、と個人的には思う。

説明不足であると感じる部分が大きく、評価が難しい。
たとえば、どうしてこのような奇跡が起こったのか、
それを知りたいと主人公に決意させた話であるだとか、そういうキッカケの話であればもう少し違う評価もあり得たと思う。
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■変のいしと育て屋のきおく

●感想
分かりやすく、読後には爽快さを感じるような作品であった。
読んでいる最中、これはどういう展開につながるだろうとわくわくしながら読むことも出来た。
イーブイの心情吐露を見るに、しっかりと話が作り込まれていると感じる。

惜しむらくは、あまりに毒が無いというか、「良い話」に過ぎたということである。
ストーリーに納得は出来るが、綺麗に収めすぎていて、それが逆に違和感を覚えることにつながっている。
またイーブイの心理描写に、やや誘導じみたものを感じてしまった。
原因がどこにあるか分からないが、自身が抱いた不安に、イーブイ自身が反問するなど、ちょっとした工夫をすれば解決出来そうである。

一時は配点も考えたが、今一歩押しが足りない点を勘案し、今回の配点は見送らせていただく。
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  2. 2013/12/07(土) 21:04:11 |
  3. tyouei #la.Td07k
  4. [ 編集 ]

タツベイ部門投票

名前:レギュラス
自作品タイトル:イワガミ様の伝承

【投票作品とポイント】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/3pt
・びいだまよほう。/2pt
・缶コーヒーと秋の空/1pt
・LIFE/1pt
....

【投票理由】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:
読んでいて嘆息してしまうほど幻想的で美しい小説でした。年を経た妖艶なムウマとまだ若い青年が好対照です。人間と暮らしたいのにあえて孤独を選ばざるを得ないムウマは悲しいですね。青年とムウマの儚い恋が叶ってほしいと思わずにはいられませんが、どこかでそれはできないことなんだ、という予感がありました。
月の花、古びた栞、銀の指輪、ムウマのネックレス、クマのぬいぐるみと小物が効果的に使われていたように思います。これまでの金銀銅方式なら金に選ぶ作品です。


・びいだまよほう。:
ハスボーがこんなに可愛かったなんて。ぬぼーっとした顔でひっくり返っているところを相応すると笑いがこみあげてきます。三匹の個性をうまく引き出していて素晴らしいです。
たかがびーだまでもラムネにとってはとても大事な宝物で、びーだま一つでここまで大冒険が書けるんだ、と改めてポケモン小説の奥深さを感じました。ラムネという名前もキャラクターと物語の両方にうまく合わさっていて、よく考えられた作品だな、と思いました。

・缶コーヒーと秋の空:
審判というあまりスポットの当たらない人物がリアリティ十分に描写されていてとても好きな作品でした。ビジネスライクに職務に徹するおじ様が渋いですね。ミカンも原作のイメージそのまま崩すことなくしっかりと描かれていたところも好評価です。ミカンが手持ちを「ネール」と呼んでいたところにも細かい気配りを感じました。
全体に好みですし、素晴らしかったと思うのですが一か所だけ、タイトルの「秋の空」が本文中からあまり伝わってこなかったかな、と。缶コーヒーが作中でとてもうまく使われていただけに気になってしまいました。

・LIFE:
最初の一文にセンスを感じます。初見では何のことを言っているのかわかりませんが、ルルーの仕事を知って二度目に読んだときに生き生きとしてきますね。ポケモンではあまり語られない世界で力強く生きるポケモンの姿に惹かれます。文章やキャラ、展開など全体的に引き込まれるような力を感じました。
....

【投票ポイント確認欄】
3pt+2pt+1pt+1pt=7pt

【自由感想欄】
・リフレインレポート
何度も何度も同じ描写が繰り返されることで、時の輪に囚われた主人公の焦燥感や絶望を読んでいる側もそのまま感じるような作品でした。イアンの伏線もやられた、という感できれいに決まっています。ただ、ラストのイアンを殺して終わり、というのが腑に落ちませんでした。どうやって抜け出すんだろう、という期待に応えきれていなかったように思いました。


・ご主人の視線を取り戻せ
ひたすらギルガルドでした。作者のギルガルド愛が伝わってきます。主人と仲良くしたいというポケモンたちの気持ちも読んでいてわかりやすかったです。新ポケモンを多数登場させてその個性を描いているのも良いと思います。
難点としてはギルガルドの剣を磨くことに終始して展開や盛り上がりにいまいち欠けたところでしょうか。



・車輪は歩くような速さで
全体の雰囲気が好みです。タイトルセンス、ザングースのしゃべり方、町の名前が漢字になっている点なんかがツボでした。主人公の性別の叙述トリックもしてやられました。
一つ思ったのは、この作品はオチが重要なので小説家という職業であることを明かさずに指摘されて読者に初めてわかる、という構成にしたらもっと華麗に決まっていたのではないかということです(腱鞘炎の描写は伏線にしておく、など)。


・変わらずのいし
ラストシーンでやられてしまいました。それまでは主人公の回想ばかりだったこともあって、情景が鮮やかに目に浮かびますね。柔らかい光の中で、息をしなくなったエーフィはきれいだったと思います。変わらずの石を外しても彼女の意思は変わりませんでしたね。死という不幸な結末ではありますが、きっと彼女は幸せだったことでしょう。
あれが私の読み間違えでエーフィじゃなかったらどうしよう、と急に不安になってきたのでもっとわかりやすくしてもよかったんじゃないかな、と思います。


・進化のキセキ
進化の輝石に関する新しい設定は面白いと思いました。無事リザードンに進化した彼にメガストーンを持たせてみたいものです。
アニメポケットモンスターでこの作品と似た筋のお話があったような気がします。先の展開が読めてしまったのが少し残念でした。


・エネコなんか呼んでも来ない。
まずタイトルに惹かれました。そしておじいさんの頑固なキャラクターがいいですね! 読んでいておばあさん(とポケモンサークル員)がエネコやエーフィをけしかけたのか、なんて想像していました。というのも、ある日突然庭にポケモンがやってくるようになったきっかけが書かれていないからです。日常的にポケモンにおかずを盗まれるようなことが起こりうる世界なら、おじいさんがこれまでにポケモンと接触する機会があったのでは、と思います。


・洛城異界居候御縁譚
これは文合せの中でも異色の作品でしたね。どこか江戸時代以前の雰囲気を残した、明治時代の京都ならどんなことが起こっても不思議ではなさそうな気がします。作中で世界観に関してごちゃごちゃした説明がないのに、セリフの端々からしっかりと伝わってくるところも表現力のなせる業かな、と思いました。


・不変のいしと育て屋の記憶
イーブイの感じる辛さ、せつなさが良く描かれていました。トレーナーも優しく、イーブイがついていきたいという気持ちも自然です。しかし、かわらずの石を持たせる理由やメタモンと一緒に預けた理由をややこじつけた感が否めません。育て屋で進化することはゲームではありませんからかわらずの石は不要ですし、メタモンじゃなくて同族のイーブイと預ければ良かったのでは、と思ってしまいました。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 22:18:47 |
  3. レギュラス #3JfI5vuQ
  4. [ 編集 ]

投票

名前:曽我氏
自作品タイトル:車輪は歩くような速さで


【投票作品とポイント】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/3pt
・缶コーヒーと秋の空/2pt
・ご主人の視線を取り戻せ/2pt
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【投票理由】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:タイトルに惹かれました。好奇心を擽られると共に情景、そして世界の広がりを感じさせてくれる、良いタイトルだと感じました。情景人物台詞どの描写にも、他の作品にはない独特の色気と大人の風格(?)が漂っていて、全体的に大人びた作品が多い今回の文合わせの中でも抜きんでていたと感じます。素敵でした。
・缶コーヒーと秋の空:着眼点の素晴らしさもさることながら、堅実かつ面白味もある一人称の語り口に大きな魅力を感じました。既存のキャラを扱う作品なのに違和感が感じられず、作者さんの高い筆力が伺えます。
・ご主人の視線を取り戻せ:言い回しの軽快さ、巧妙さが素晴らしいです。一匹一匹のキャラが非常に強烈で、台詞に作者さんのセンスを感じました。研ぐだけの話なのにそこはかとなく官能的なのは何故なのでしょう。

【投票ポイント確認欄】
3+2+2=7


【自由感想欄】
先程も述べましたが、今回の文合わせは全体的に(さまざまな意味で)大人びた作品が多く見られ、特に企画のトップバッター「LIFE」や狙っているとしか思えない「ご主人の視線を取り戻せ」など夏企画にはあまり見られなかった官能系の作品が存在したのには良い意味で度肝を抜きました。
「エネコなんかよんでもこない。」や「缶コーヒーと秋の空」「月明かりの下、魔法使いとワルツを。」など、独特な深みのある作品も多く、企画の年齢層の高さをひしひしと感じました。
テーマ「輪」は非常に独創的な使い方をしている作品(ループ、指輪…等)が多くみられ、皆さんの発想力に舌を巻くばかりです。「リフレインレポート」のテーマの使い方は思わず唸ってしまうほどに奇抜で、そういった素晴らしい発想力を身に着けたいと思いました。
反面テーマ「石」は少し題材が被ってしまったところがあるようでしたが、全く異なる方向性の話が産まれていたのにも驚きました。企画の醍醐味ですねえ、いいですよねえ。
ポケノベさんでは二回目の企画参加となりましたが、やはり皆さんレベル高い……!今回は大人っぽい作品が多かったこともあって非常に肩身が狭いというか、お粗末なものを投下して非常に申し訳ないというか、もっと精進したいと強く思いました。様々なことを学ばせて頂いて、自分自身の成長の足掛かりにも繋がったと思います。
企画運営に携わったお二方もお疲れ様です。とても素晴らしい企画を有難うございました。

  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 23:11:06 |
  3. 曽我氏 #SJrrqsN.
  4. [ 編集 ]

投票

名前:ホープ
自作品タイトル:かわらずのいし


【投票作品とポイント】
・びいだまもよう。/3pt
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/2pt
・LIFE/1pt
・缶コーヒーと秋の空/1pt

【投票理由】

・びいだまもよう。
 最初から好きな雰囲気だと思った作品です。ハスボーがひっくり返って戻れないっていう始まりがもう自分好みすぎて、これは一番かもって思いましたね。実際に一番になったわけですが!
 なんというか、個人的にエネルギッシュな感じでした。最後のシーンが来ることを恐れるくらいに、三匹のやり取りが見ていて楽しかったです。
 投票理由は、そのことと、びいだまを救出するときの盛り上がりがすごく良かった点の二つです。このシーンは今回の企画の中で一番印象に残っているシーンとなりました。
 特に、びいだま救出中の熱量はすざまじいの一言。それまで積み重ねてきたラムネの心情も合わさって、一人で勝手に盛り上がりました。語彙の少なさを痛感しているのですが、本当にすごかったです。
 本当はもう少し点差をつけたいくらい、自分の中ではぶっちぎりでした。

・月明かりの下、魔法使いとワルツを。
 雰囲気が大好きです。一目惚れに近い感覚かもしれません。一度読んだ時から心を鷲掴みにされたような、そんな感じです。
 第一に、このタイトルがすごく好きです。タイトルを眺めて、一番最初に手を取ったのはこの作品でした。その吸引力は投票理由の一つですね……。
 内容は、序盤は少し物足りないかなという感じです。面白いんですけど、後半のそれと比べると、ちょっとだけ平坦かなと感じました。
 逆に、魔法使いとブラッドが出会ってからのお話はすごく面白かったですね。ドキッとするような描写がいくつかあったり、それに加えてちゃんと最後に向けて話が展開されていたりで、ワクワクが止まらなかったです。ブラッドが魔法使いに依存していく(?)様子はちょっと怖かったり。
 最後のお別れも、余韻がじーんと残って、次の作品を手に取るのにかなりの時間を要しましたね。最初に読んだのにも関わらず、結末はこの作品が一番好きでした。
 投票理由はタイトルの良さ、中盤以降の話の展開、結末の三点です。

・LIFE
 序盤を読んでいるときはこれはまずいのではないか、などと思ってしまいました。ですが、読み終えてみると一気に雰囲気が変わりましたね。私的にはおおおおっとさせられました。
 伝えたいことがしっかり詰まったお話のように感じます。最初の印象との落差も合わさって、メアナのこの仕事に対する感想とか、店長とメアナの会話の辺りに、この小説の伝えたいことが詰まってるのかなあと思いました。
 文章はとても読みやすかったです。文体としても好きな部類でした。ただ、ちょっと会話文が長ったらしいかなあと思うところがいくつか。ここまでいくと選り好みの域ですが、ルルーがメアナに話した約束の話(序盤)のところや店長の話のところはもう少し小分けにした方が読みやすいかなあと感じます。
 それとメアナちゃん可愛いかったです!
 投票理由としては、最初の引き込みから話の流れが自然であった点。会話文を読んでいて楽しかった点。メアナの心情の変化が分かりやすく描かれている点の三点です。

・缶コーヒーと秋の空
 男の一人語り口調がすごくサマになっていた作品でした。こういう切り口の作品は、いつ見てもかっこいいなあと思います。
 主人公の審判に対する考えがすごくしっかりしていて、地の文主体の文章でも難なく読んでいくことができました。それを主張するイベントも随所に盛り込まれていてすごくよかったと思います。
 コーヒーを通じたミカンとのやり取りも、なんというか、普通の大人の目線から描かれていて素敵です。
 などと、投票理由を上げればたくさんあるのですが、今回はここら辺で落ち着きました。理由としては、最後まで少し盛り上がりに欠けるかなあと思ったからです。
 全体的にハイクオリティなのが裏目に出たのか、もう少し起伏があってもよかったなあと思います。もちろん、今のままでも独特の味わいがあるのでこれはこれで好きです。
 このような理由から、一票投じさせていただきました!

【投票ポイント確認欄】
3+2+1+1=7

【自由感想欄】
あと2、3作品ほど感想が間に合わなかった作品があるので、結果発表の後に加筆させていただきますね……!
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 23:43:49 |
  3. ホープ #3fWD/htI
  4. [ 編集 ]

平成ポケノベ文合せ2013 ~秋の陣~ タツベイ部門投票

名前:コメット
自作品タイトル:不変のいしと育て屋のきおく


【投票作品とポイント】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/3pt
・びいだまよほう。/2pt
・車輪は歩くような速さで/1pt
・エネコなんかよんでもこない。/1pt
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【投票理由】
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:タイトルのセンス・繊細で鮮明な色の描写・台詞回しやキャラの立て方まで、どれもがすっごく好みでした。
・びいだまよほう。:こういうちっちゃなポケモン達が精一杯動き回る姿、好きです。ほんわかした文章もあって、生き生きと描かれていたように思います。
・車輪は歩くような速さで:似たような思いを抱く二人と一匹の電車の旅、その中で揺れ動く心、銘々の思いの変化等が展開的にも綺麗で素直に面白かったです。
・エネコなんかよんでもこない。:インパクトこそないものの、このゆったりした空気がたまりません。読んでいて落ち着きます。
....

【投票ポイント確認欄】

『月明かりの下、魔法使いとワルツを。』:3+『びいだまよほう。』:2+『車輪は歩くような速さで』:1+『エネコなんかよんでもこない。』:1=7

【自由感想欄】
前回は感想を投稿できず仕舞いだったので、今回はちゃんと間に合わせました。投票は結局前回までの金・銀・銅方式をほぼ踏襲する形で、それぞれ3・2・1・1に振り分けました。批評めいたことは言っていないつもりなのですが、もし変な事を言っている箇所がありましたら気にせず流してくださいまし……! では以下、一作品ごとの感想になります。


LIFE ( No.1 ):
これは一作目から濃いのが来たなあという印象を受けました。すごい大人な雰囲気の漂うお話ですね。冒頭からそんな空気は強かったですけど。だめーこれは子供に見せられないーってのじゃなく、大人の方が書いたのだろうなと思わせるような内容と要素が詰まっていますね。それらしい事を示すような艶かしい描写も特になかったので、抵抗なく読み進められたような気がします。後半になるとポケモンのタマゴグループによって交われない関係が出て来て、ああそう来るか確かに違う種族に一目惚れとか無いこともないだろうなあとかしみじみ思ってしまいました。その後の将来について語る店長はかっこよか――じゃなくて素敵でしたね……! あと場面の切り換え方とか以前拝見したことあるような――と思っていましたが、予想が外れると怖いのでここに記すのは止めておきますw

リフレインレポート ( No.2 ):
無限ループものという事で良いんですよね。最初の内はただひたすら同じ事象を繰り返す羽目になったアンドウの滑稽な様子に思わず笑ってしまいました。しかし、中盤からは一転して、どうこの地獄から抜け出すのかという展開になって、また別の意味で楽しませてもらいました。こういう作品をあまり目にした事がないのですが、個人的な話になるのですが、別の二次創作で無限ループものを読んだ事があって、この作品も「おおセレビィでそう来たか!」と驚きました。最初はロケット団再興のために時渡りをどうにかするお話だと思っていたのでw そしてこの作品から作者さんのロケット団に対する愛を感じたようなそうでもないような……なんて(

ご主人の視線を取り戻せ ( No.3 ):
タイトルから何となくほのぼのした暖かいお話なんだろうなあという僕の妄想は軽く打ち砕かれました。もちろん良い意味で。冒頭の会話主体で流れる文から、夜になって地の文による描写に重きを置いた描写の変化は個人的に面白いなあと思いました。いや、しかし表現が独特で何かむしろその雰囲気はNo.1のLIFEにあってもおかしくないようなものに見受けられてしまいまして……w これも何やら大人の方が書いたような雰囲気が――でもこういうのは正直嫌いじゃないですね……! サヤカちゃんの願いが後日叶えられていたら良いなあと僕は思っています。

缶コーヒーと秋の空 ( No.4 ):
これまでの三作からは一転して秋や冬を彷彿とさせるような落ち着いた雰囲気。少年・少女に焦点を当てて書かれた作品に特有の“友情”ではなく、大人な関係のドライな信頼関係が中心になっているように感じました。あくまで仕事だと割り切って淡々とこなす“審判”をわずかながらも解きほぐすのが、鋼タイプを巧みに操るミカン。この辺のチョイスも個人的には良いなあと思いました。上手く言えないんですが、何かこうすごく綺麗にまとまっているお話だという印象を受けました。さして大きな事件のような物語をリードする要素は特に見られないからこそ、このほのぼの感が心地よいのかなあ、と。言葉足らずで申し訳ありませんが……。

月明かりの下、魔法使いとワルツを。 ( No.5 ):
まずこのタイトルから好きになりました。テンポが良くてすらすら読めるのも魅力の一つでしょうか。それでいて足りなさも飽和感も感じさせない文章の流れ。そして数々の美しい描写。僕もこの作品の魔法使いに魅せられてしまったようです。ムウマの設定、途中で出て来たブラッドの先祖の名前等々、最後の方で一気に結びついて解き放たれた瞬間、魔法が解かれたような錯覚に陥りました――と、慣れない言葉を使うのはここまでにしておきましょうか。今回の中で最もファンタジーの要素が強く、さながらグリム童話のような絵本にありそうな物語に、思わず惹き込まれてしまいました。終わり方も非常に綺麗で、もう筆舌に尽くしがたいですね、はい。

びいだまよほう。 ( No.6 ):
今回のほのぼの担当筆頭ですね!! 一目読んだ瞬間から(?)好きになりました。ハボやラムネとヤコウの、ほんの小さな物語ですが、暖かい文章も相まってまるで絵本のような印象を受けました。どの子も愛らしくて生き生きとしているのが素敵です。私的な話ですがこういう話を書いてみたいという憧れを勝手ながら抱かせていただいておりますはい。

車輪は歩くような速さで ( No.7 ):
重厚な文と圧倒的な情景描写に息を呑みました――と言うと何か批評家っぽく聞こえてしまいますねはい( でも、途中からは地の文も少なくなって、比較的読み進めやすくなっていきました。「あれ、これって一次創作……? ポケモンらしい感じがないんだけど……」なーんて思っていたら、唐突にポケモンが現れてびっくりしましたね。スポットを当てている種族もこれまた何と言うか……w 不確定なままで余計な事を言うのは止めておきましょうか。カタカナ表記である町の名前を漢字に直した事で、より和のテイストが強まったと言うか、漢字でしか表現できない重厚さが現れていると言うか――語彙力が足りないので言いにくいのですが、その辺も細かく素敵な演出(?)だと思います。

変わらずのいし ( No.8 ):
ずっと一人称視点というのは上記の作品にはなかった特徴ですね。主人公の、しかも子供独特の考え方や思いを大人になった“僕”の視点から改めてストレートに書かれていて、非常に分かりやすかったように感じます。ごめんなさい言ってて自分でも良く分からなくなってきました。変わらずの石で進化しないようつなぎ止めていたけど、それを最後には解き放ってしまう。次数はそんなに多くないですが、美しくまとまった話で面白かったです。“いし”はもちろん“石”とイーブイ自身の進化したいという“意思”(意志かな?)がかかっているんですよね。タイトルのひねりもグッドだと思います!

イワガミ様の伝承 ( No.9 ):
冒頭“そ”で始まるのが多いなあと字面だけではそう感じてしまいました。ごめんなさい深い意味はないです! いかにも昔話っぽい雰囲気の漂う地の文で、会話文は皆無の珍しいお話ですね。伝承物と言ったところでしょうか。かと言って重苦しい空気かといえばそうでもなく、誰かの感情に移入することなく淡々と事実を並べていく、僕としては少し特殊な作風だったように感じました。ラストのホウエンの石室にある伝承(?)へと繋がるところではそう来たか!と唸ってしまいました。

進化のキセキ ( No.10 ):
率直ですけどそう来るとは予想してなかった!というお話でした。最初てっきりメガストーン絡みなのかはたまたタイトル通りなのか分からずにどっちだ……どっちだ……!って考えながら読ませて頂きました。「輝石」と「奇跡」と「軌跡」、言葉遊びみたいですが、要所要所に巧みに配置されていて大変面白かったです。しかしメガシンカじゃなかったのか……予想が外れたのは残念でした(

エネコなんかよんでもこない。 ( No.11 ):
読んでいてとてもほっとするお話ですね。何気ない灰色の日常の一部を切り取った中に、ポケモンとの出会いで鮮やかな色彩が一気に花開いたって感じでしょうか。こういうのんびりした世界観好きですねえ……! エネコとエーフィの親子との遭遇をきっかけにして、これからの親太郎の生活は今までになく充実したものになっていくんでしょうね。大それたことなんて起こらなくても、ただポケモンとの些細な触れ合いを描くだけでこんなにも素敵なお話になるとは。

洛城異界居候御縁譚 ( No.12 )
文章の重厚さでは今回の作品中トップを誇るのではないでしょうか! この作風に似つかわしい感想というのが思いつきませぬという言い訳はなしにして。タイトルからして物々しいと言うか、如何にもな雰囲気が感じられましたが、実際に文章を拝見してなるほどタイトルから滲み出る通りのイメージで……。結界という単語を目にするとは思いませんでしたが、舞台が舞台ということもあってすんなり入ってきたと言うか文の雰囲気ともマッチしていたと言いますか……深刻な語彙力不足ですごめんなさい(

では最後に、自作品の反省も含めた全体の感想をば。蓋を開けてみれば、前回同様素敵な作品が目白押しでした。正直言って最後投稿した後で自作の物足りなさに悔しくなったくらいです。こだわったのはキャラの名前くらいでしょうか。つくづく要らぬところをこだわる癖を消したいものです。
さてさて、また票がばらけるんじゃないかなあとは予想していますけど、果たしてどうなることやら。すっごく好みの作品も見つかって、そしてまたこれだけの作品が並ぶ中に自分も投稿する事が出来、その点については大変嬉しい限りです。改めて素敵な企画に参加出来て良かったです。ありがとうございましたっ。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 23:43:55 |
  3. コメット #YEMKWNv6
  4. [ 編集 ]

名前:海
自作品タイトル:びいだまよほう。


【投票作品とポイント】
・リフレインレポート/2pt
・LIFE/2pt
・車輪は歩くような速さで/1pt
・缶コーヒーと秋の空/1pt
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。/1pt

【投票理由】

 詳しい感想は後の自由感想欄にて。

・リフレインレポート:シンプルな文体とかセレビィを使ったSFな雰囲気がとにかく好みでした。セレビィの時渡りものってありがちなものなんですが、読んでて、おお、すげえ……という感嘆。ただ後々突っ込むんですがどうにも腑に落ちないところがあって2ポイントです。いや何より好きでした。
・LIFE:賛否両論な作品な気はするんですが私は好きでした……インパクトとスルメを併せ持ったもののような気がします。いろんな要素を詰め込んで少し勿体ないところがあったのですが、文体やスムーズな流れ方は好みでした。何より読んでて楽しかったです。
・車輪は歩くような速さで:最後の締切のオチを今回のタツベイの締切と一致させたっていうのがもう最高です。そして地の文に特に見られた文章センス。ただ、それ故か勿体なく感じた部分もあったように感じます。詳しくは後ほど。2ptにするか最後まで迷いましたそれくらい文章好きでした。
・缶コーヒーと秋の空:良くも悪くも無難、という印象でした。読めば読むほどにその味が感じられる、石というテーマらしい静かな物語。少し説明過多な気がするのは扱ってるテーマとして仕方ないのかもしれないのですが。私もこんなのを書けるようになりたいなあ……なんて。上二つよりもポイントが低いのは好みの差です。
・月明かりの下、魔法使いとワルツを。:最後の最後まで点を入れるか迷いに迷ったんですがいれることにしました……この独特の雰囲気とムウマさんの可愛らしさが胸を打ちました……文章もあまり余計なものがなく、良かったです。上二つよりもポイントが低いのは好みの差です。

【投票ポイント確認欄】
(1作品目に投票したpt:2)+(2作品目に投票したpt:2)+(3作品目に投票したpt:1)+(4作品目に投票したpt:1)+(5作品目に投票したpt:1)=7pt

【自由感想欄】

>>1
 一発目にこれはかなりインパクトが強かったです。いろんな意味で。
 全体的にいかにもラノベという感じの印象を受けました。話の流れもそうですが文章の程よい軽さが。そのため特に詰まることなくすらすらと読めた印象です。最初読んだ時には、一歩間違えれば規約に引っかかりそうなギリギリのラインを攻めてきたなあという印象だったんですが、何度か読むにつれて、匂わせるような官能面だけではなくそれぞれの生き方であったり、心の発達も将来の夢もまだまだこれからなメアナの心情であったり、生き生きとした情景描写に惹かれるものをじんわりと感じていきました。最初にずどんと印象残しておいて、でもスルメみたいな面をもつっていうそういう感覚はけっこう好きです。
 キャラクターが短編にしては多い中でもそれぞれの心情がしっかりと描き出されていて、頭の中で喋ったり動いている様子が映像のように出てくるようでした。それは、台詞回しもそうだし、ポケモン達の動きを描きだす描写が上手いからだと思います。ああ、この表現私も使ってみたいなあというものが随所に見られて、楽しかったです。
 と、私個人としては全体としてけっこう好印象だったんですが、ルルーとルドが話していてルドが「だな、俺もそう思う。~なんだって出来る気がするよ」というところから ――そっか。とルルーの心情描写に移って兄妹観であったり彼の背中を押そうという姿勢を見せた流れは何度読んでも引っかかりを覚えてしまいます。なんとなく突飛な感じが否めないというか。それは私の読解力の足りなさもあると思いますが、もう少しルルーとルドに関する過去のエピソードが濃く描かれていればすんなり受け入れられたのかもしれません。改行を多めにして印象深く残そうとしている心情シーンであるが故に、もったいない感が。
 あと、最後の締めでルドは上司と共にカイリュータクシーに乗ったはずだったのにルドが追いかけた、というのが疑問点。ルルーとメアナ、そしてルドの心情の交わりを抽象的に表している文だったらいいんですが、どうもそう匂わせるようなことはそれまでの流れはないので(ルドはメアナの父親だし背中を追いかけるという意味だとむしろルルーの方が追いかける側の印象が強い)、ミス……?
 全然関係ないんですけど、カイリューがタクシーをしてるっていうその発想がすごいですw
 親子、兄妹、生き方、仕事……いろんなものが詰め込まれてお腹いっぱいでした。楽しかったです。結構好きなんですが、もっと内容が濃くできそうな内容だと思いました。短編にしては詰め込みすぎてる感覚もあるので、中編くらいにしてルルーの心情とか家族関係とかをもっと深く掘り下げたものも読みたいです。



>>2
 ああ、これはまた面白い作品が……。
 自分に無いセンスっていうのにはいつも惹かれるんですが、このSFな物語と、ロケット団らしいちょっとハードボイルドっぽい(自分観ですがw)台詞回しや心情描写が素敵です。描写をシンプルにしている分余計なものが無く、読みやすく、全体の不気味な雰囲気をうまく漂わせているようでした。
 何度も繰り返される時間。その絶望的な状況にはさすがに同情したし、彼のもがいている姿は印象深く残りました。淡々と描かれる自殺の様子はなんともいえない感覚です。というか、全体的に自分にしろ他人にしろ殺すシーンは本当にシンプルですよね。殺した、切ったといったそれだけが残されて、それなのに血の描写はまったくない。ここが個人的に評価ポイントでした。私なら少しの流血は書いちゃうので、こういう書き方もあるのだなあと思いました。SFな物語であることもあって所謂リアルな生々しさは無いけれど、想像を読者に任せ、ぞくぞくとする切り口。好きです。
 ただ、この設定の根幹というか話のターニングポイントに突っ込むのは野暮なのかもしれませんが、リフレインレポート自体の存在がなぜガンテツさんから出てきたのか見いだせないというか……。レポートの価値がそんなに大きなものとも思えない。主人公、記憶は受け継がれていますし。ただ、あまりにも長い時間紀行をしているわけだから情報の整理をするためなんだろうなあと思いつつ、時渡りを脱するための方法としてこのアイデアが出てきたことがいまいち繋がらない。直接的な交わりがないというか……。結局最後、イアンが犯人であることを見つけたきっかけもレポートを書き続けた末に見つけた答えではなくて、イアンの滑らせた言葉によってだし、結局リフレインレポートってなんだったんだろう……という感覚が……。
 あと、重箱を突くようですが、時渡りをする前、これから何度も繰り返されるイアンの台詞「アンドウさん。この作戦、正気じゃありません。」というのが数時間前となっていますが、この台詞が決行前日であると言っているからそこに矛盾点が。
 と、いろいろ書きましたがこのストーリーの流れや描写は好きです。面白かった! 好きだった!!!! ループからは逃れたけど、この主人公このあと同族殺しで処罰されるんだろうなあ……と思うと物悲しい。そんな描かれなかった未来のことも馳せながら。



>>3
 描写が細かく丁寧に書かれていて、引き込まれるものがありました。
 でも結局なんだったんだという印象です。けっこうノリノリで書いてそうだなあと思ったんですが、置いてけぼりを食らった感が。ちょっとなんともいえないです。
 ご主人と楽しくポケパルレしてね。

>>4
 無難にまとまった大人な雰囲気のものですね……!これは社会を知った人じゃないとうまく書けないやつかなあ。憧れる。個人的なことを言うとまだ自分には経験が圧倒的に足りないし考えも甘いのでこういったかっちりしたものはなかなか書けないです。大人。
 そういう世界観だからこそミカンさんの可愛らしさが際立つんだろうな~健気で真摯な彼女が改めて好きになるような作品でした。缶コーヒーをうまくつかった流れもスムーズで、微糖を否定してからの最後のオチもしんと雪が解けるようなきれいな終わり方。こういうのもいいですね。渋いです。
 個人的に言うと、主人公の審判が規則に対して頑固で、一図で、プロ意識が高いというのは全文通してよくわかったので、少ししつこすぎる感覚もあったかなあと思いました。説明が多いように感じられたというか、その説明も同じような表現で何度も何度も繰り返されるところが目についた気がします。もっと個人的なこと言うと、せっかくミカンさんと息子さんが同年代という設定があるのだからいっそ息子とのシーンも書いて同年代相応の人とミカンさんの比較をしても面白かったんじゃないかなとかゴニョゴニョ 規律の中のミカンさんの行動に対して主人公は肯定もしてるしそんな彼女のおかげで石頭は解かれたとありますが、私的には少しインパクトが弱いです。それは、主人公がなかなかミカンさんに対して否定的見方を多くしてるせいかなと。実際プロとしてはなかなか覚束ない彼女ですが、もっとミカンさんの良さや強さを肯定的に強調できるところがほしいです。
 あと、もうすっっっごく些細なことなんですけど、ミカンさんの影響でアサギに鋼ポケモンがよく見かけられるようになった、みたいなところで、コマタナが出てきたのが私には少し違和感でした。これくらい受け入れろという感じなんですが、ゲーム上では金銀までとは言わずともHGSSの次点でまだBWのポケモンは出てないわけですから、金銀(HGSS)の世界にBWのポケモンがいるのが少しずれを感じました。言ってしまえばそれは人によるどうしようもない感覚なのですが……アサギは港町だからイッシュともつながりがあるのかもしれない……でも……なんでコマタナを出したんだろう……という感じです……。どうしてここにコマタナを入れたのか、それが気になります。
 でもこのバトル描写、細かく描いているのにほとんど苦にならずむしろ情景がしっかりと浮かんでくる、それはすごいなと思いました。すぐに終わる戦いばかりとはいえ、三戦も一つの話に盛り込んでるわけじゃないですか。短編に三戦って。三戦って。(大事なことだから何度も言います)実がしっかり詰まって、短くても見ごたえのあるバトル。すばらしい。
 なんだかんだ言いましたがこの渋い感じ……好みでした……ごちそうさまでした。



>>5
 また独特なものが出てきたなあwwwという印象です。全体を読み返してもやっぱりこれは強烈なインパクトを放ってます。
 ムウマさんがもうね……この作品はなんといってもムウマさん、魔法使い様の可愛らしさですよ。もう胸を打たれます。子供らしさと大人っぽさを兼ね備えた不思議な存在。主人公が欲情するのもまあ頷けます。まさかその末にあんな夢のシーンが出てくるとは思ってませんでしたけど! ムウマさんが耳元でささやいたりすると驚いて椅子から転げ落ちるような情けないくらいのウブっぷりを見せているのに舌を絡ませる妄想(夢)をするわけなのですから、彼も……男ですね……!! 何かと情けなさが目立つ彼ですが、告白のところはかっこよさを見せつけて最終的に名前を呼ばせるのだから、よく頑張った……。
 元の史実と今の絵本の相違。そのあたりをよく掘り下げた、その設定が面白かったです。月や森、美しい情景が広がる素敵な世界。できるなら、もっとその世界にどっぷりと浸っていたかった。もっと情景描写を堪能したかった。この作品の場合、もっと描写がほしかったです。個人的に。冒頭の森をさまよっているところくらいのものがムウマさんに出会って以降ももっとがっつりやっても良かったんですよ! と! すごく思います! 情景としては似たようなもの(というか同じ場所なのですが)ばかりが続きますが、そこがすごく勿体ないというかもっと膨らませたかった……それ次第でもっと輝く作品だと思います……!特に月の花が咲き乱れたあたりなんかは、求めていた月の花が顔を出すところでもあり、また絵本とは違いその美しさに魅了される人々ではなくむしろ恐怖するという差異が生まれるという場所でもあり、折角の印象深いシーンでもあるのにあまりにも会話主体で進み過ぎてて、すっっっっっごく勿体ない!!!! と思います。言い出せばもっとほしいってところは他にもあるんですが(告白のところとか)、本当に月の花のところは惜しい……。
 楽しく可愛らしくも悲しいお話。この童話のようでどこか怖い雰囲気がとても素敵でした。個人的にムウマさんの家の様子が好みドストライクすぎて可愛らしすぎてほんともう魔法使い様大好きです……ごちそうさまでした。



>>6
 自作。
 これに関して語りたいことは山ほどあるんですがこんな場所でいつもの要領でだらだらと書き並べるのは申し訳ないので別所でこっそりやります。
 一つ言うなら、ここまで純粋に愛を詰め込んだ短編は久しぶりでした。企画ものだと初めてかも。書いててすごく楽しかったです。そして三千字ダイエットえぐかった。



>>7
 いやーーーーーーこれはまた強烈でしたねーーーーーーこのきらり光るセンスですねーーーーー素晴らしい。
 このスムーズでうまく重なっていく地の文が素敵でした。この作品を読んだだけで、ああこの表現使いたいなっていうのがいくつも見つかって、良いなあと。雪景色っていいですよね、その舞台設定からして美しい。情景の流れとしては汽車に乗って目的地へ、というそれだけなのに、膨らんでいくその光景。好きでした。そして何よりこのオチのインパクト。タツベイと繋げた締切には思わず唸るものがありましたね。好きでした。オチの強さとしては一番強かったかもしれません。ナイスセンスです。
 短編の中にキャラの一人一人(一匹?)にいろんな要素を詰め込んで、流れはシンプルなのにお腹いっぱいになりました。
 ただ投票のところでも言ったんですが、地の文は良かったんですけど会話主体になったところから流れがどこか勿体なく感じましたね。情景描写が丁寧故に、会話主体に切り替わってからのテンポが速すぎる。それはワッカが会話に入ってから強く思いました。登場人物が三に増えてからの流れ。この作品のメインは情景ではなく、登場人物それぞれの思いであったり向かうものであったり、意思であったりするわけで。大きなターニングポイントはワッカの話ですよね。それ故に余計に勿体ない。まあワッカ自体がお喋りだから仕方ないところはあると思いますが、なんだかそのワッカの言葉もあまりにも説明的すぎるてるようにも感じました。なんだろうな。このワッカの身の上話から生きに行くという決意までの流れがあまりにも、綺麗であっさりしすぎてるのかなあ。生死を分かつ戦い、一族を背負った重い運命。それは確かにすごくつらいこと。でも、それを呑みこめるような余韻が足りない。会話中のはつねさんの涙も少し突飛なものに感じる。モリヒコのワッカの背中を押す言葉ができすぎている。小説家だからある程度の誇張的台詞は守備範囲内ですが、なんだかモリヒコさんの達観したような性格と、言葉が、合わないように感じました。全体に、なんだか狙いすぎている感じがあります。それは難しい塩梅なんですけどね……。折角なのだから、途中ワッカの一人称になったときに、一族でのエピソードとか出しても面白かったんじゃないかなと。名前だけじゃなくて。彼が生きたい、守りたい、なんで自分を選んだんだと思う一族のことを、もっと深くやっても良かったのかもしれません。重い運命なのに印象が薄いというか、生きたいとか死にたくないとか言葉の羅列を並べてるだけで胸にこないように感じるんです。
 あとは、冒頭で奔逸汽車のことを知っている口ぶりでいるモリヒコさんでしたが、ワッカに知っているかと尋ねられたときに聞き覚えがないと言っている矛盾、ワッカにモリヒコが憶測を話すときの「考えていたんだ」といったような台詞の重なりミスであったり、目につきやすいミスが多かったかなと……。
 つらつらといろいろ言って申し訳ないんですが、もう少し。はつのさんとモリヒコさんが出会うシーンで、はつのさんのことが若く寒々しく小さく微笑み、どこか儚げな印象を重ねているところに、「どちらかというと杉目の木材に似た、力強い生命力の渦巻く娘という印象だった」というのがどこか違和感でした。最終的にはつのさんの意志の強さは出てくるんですけど、ここでどうして力強さ? という感じが。
 そして、ワッカは野生であるはず(と受け取っている)のに、心理学者という言葉であったりモリヒコが小説家近辺であるのを察したり、ちょっと思考が人間的すぎる……。
 と本当にいろいろたくさんいってすいません雰囲気や文章が好きだった故にこういった個人的に感じた勿体なさであったり違和感が気になったのでした。もう少し推敲を重ねた方が良いかもしれません。こんだけ言ってほんとかよって思われても仕方ないですが間違いなく好きな作品でした。



>>8
 この設定はすごく好きなんですよ!!!!!今回の石テーマでは変わらずの石の作品がかなりの数掘り出されましたが、変わらずの石を使った設定、流れとしては実をいうとこれが一番好きなのかもしれません!!!!
 変わらずの石を取り巻くイーブイの命の話。もうこの物悲しさが。人間のエゴがうまく反映された素敵な作品だと思います。SS並みの短さなのにしんと確かに心に印象を残す、良作でした。何よりも変わらずの石がこう使われているのがもう……ほんと……素敵な発想です……。もうラストはいろんな感情が流れ込んできますよね。イーブイを思ってのことだったけれど、悲しくて、辛くて、思わず待ってくれと叫んでしまう。主人公に思いっきり感情移入してしまいます。
 じゃあなんでポイントを入れなかったんだって話になるんですが、こういうと元も子もないんですがこの昔話をしているときの話口というか文体というか……なんだか違和感が拭えない。単に私の好みとずれてるってそれだけだろって言われたら爆死しますけど。つまり、語尾の「~のかな」とか「~だったんだよ」とか「~だったんだ」とか、随所の言葉の選び方とか、今話しているのが推定二十代というより男の子のように思えるくらい、少し子供っぽすぎるかな? と。やわらかすぎるというか……それが時々だったらまだしも、全体に渡っているので。それがどうにも読んでて落ちなかったのです。
 あと最後の最後のオチ、紫の体毛は……エーフィ? これは他の方からも指摘あると思うのでわざわざ出すことでもない気がしますが。石を出したところで無難にシャワーズサンダースブースターのどれかと思ったらまさかの色がきたのでびっくり。特に説明も無く終わってしまったので、単なるミスなのか何か狙いがあってエーフィになったのか……。すごい個人的にこれ夜中の、星がちらつく静かなところで話をしていそうだなと思っていただけに、余計に「!?」という感じでした。うううん意図が読めない。読解力不足か、否か……これは結局どうだったのか聞きたい……。
 設定がすっっっごく大好きだっただけにそういった全体の感じであったりオチだったり、違和感が勿体なかったです。長めの話ならまだしも短い話だから余計にそういうのが目立つんですよね……。もしも、もしも! 手直しとかされるんでしたらそれに全力期待(チラッチラッ

 すいませんとりあえずとり急ぎ。結果発表の日の間にはあげられるようにするつもりです……。
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 23:54:00 |
  3. 海 #0ruVQ30U
  4. [ 編集 ]

名前:わたぬけ
自作品タイトル:洛城異界居候御縁譚


【投票作品とポイント】
・【B】びいだまよほう。 /3pt
・【A】車輪は歩くような速さで /1pt
・【A】リフレインレポート /1pt
・【A】エネコなんかよんでもこない / 2pt
....

【投票理由】
・【B】びいだまよほう。:
 ハスボー、フラベベ、ヒノヤコマの凸凹トリオが織りなす小さな冒険。話のスケールとしては決して大きなものではないのですが、それだけに展開の魅せ方、キャラクタの役割やその動かし方がハッキリとしていて、ドキドキしながら文字を追ってました。しかもこれだけのストーリーなのに文字数制限ギリギリまで使ってらして、その上で全く飽きさせない手法には舌を巻かざるを得ません。圧倒的な構成と演出で3pt入れさせてもらいます!

・【A】車輪は歩くような速さで:
 奔逸汽車。まるで銀河鉄道の夜のような雰囲気で、静かに時間が流れていくようなお話でした。その中で出会う人々の生死の葛藤、自らの決断、静かながらも実に力強い一作でした。惜しむらくははつのさんのお話をもっと詳しく踏み込んで欲しかったところでしょうか。しかしながらそのような点もラストのネタばらしで吹き飛んでしまう勢いでした。
 ところで自分の読解力が無いのならそれでいいのですが、最後の二つの行はどちらか不必要だったのではないでしょうか?

・【A】リフレインレポート
 時間の輪に閉じ込められてしまった男とその脱出劇。手に汗握るものでした。正直に申しますと個人的に不必要に思える空行とかが多かったのが気になったのです。しかしながら、この状況でまるでミステリー小説的な演出には最後まで驚くばかり。もう一つだけ欲を言えば、犯人の動機をもっと掘り下げて欲しかったところでしょうか。

・【A】エネコなんかよんでもこない /2pt
 退屈な日常の中でささやかな非日常を見つける。自分を変えるきっかけというのはそういったちょっとしたもので、またたとえ高齢となっても自分を変えるのは決して遅くはない、そう思わせるような作品でした。
 こういったささやかな出来事を深く掘り下げていくという作品には憧れますし、また自分には到底書けないものだと痛感させられます。
 
....

【投票ポイント確認欄】
3+1+1+2=7


【自由感想欄】

 ごめんなさい、書きたいことまだたくさんあるのですが、今はとにかく時間が無いので後日。
 なんたるダメ運営!
  1. URL |
  2. 2013/12/07(土) 23:56:32 |
  3. わたぬけ #VFH17LBQ
  4. [ 編集 ]

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